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夜の狭間

夜が僕を蝕むのではなく
僕が夜を蝕んでいる

穢れなき夜の
透けているはずの闇が
僕によって
散りばめられた
思考の欠片

眠れない夜に
届けとばかりに手を伸ばす
光を見ている
闇の向こうがわ

ぼんやりとした視界に
一瞬見えた楽園

薔薇の香りに埋もれる夢
これで良いのかと考える僕

スノーノイズに邪魔されながら
届いた僕の手には白い朝

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