見出し画像

かんたんマーケ講座⑮ 戦略の“粒とキレ”にこだわる

戦略は3つ程度にまとめます。

よく言われるのは、3つの戦略が “MECE” であること。
(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)

モレなく、ダブりなくとか、コンサルが良く言うやつですが、まあここまでは当たり前。勉強したい方は、“MECE” で検索するといっぱい出てきます。

左脳系コンサルが、組み立てる戦略は、はっきり言ってつまらないものが多いです。まあ、確かにMECEではあるけど~…「面白くない戦略は、刺さらない」 のです。つまり、勝てません。

その戦略は立体的か?

3次元でMECE (Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)をとらえることを心がけてみましょう。

図32

立体的(拡がり、奥行き、高さ)な MECE を心がけて、ひとつひとつの戦略が、次元として、明確な空間として、感覚的にインプットしていただけると記憶に残るプレゼンになります。ダイナミズムがうまれます。

最後の戦略のひとつは全体をシメる、ドライブ感のある野心的(Aspirational)なものを選びましょう! 


戦略の“粒感とキレ感”にこだわりを

戦略の “粒感とキレ感” にこだわることも大事です。

戦略の「ワーディング」を、どのへんに置くかで迷っている方は多いと思います。私も随分悩みました。プロジェクト規模感、依頼内容にも依りますので、どこらへんの「ワーディング」が良いかは一概には言えませんが、

「この戦略って、他の製品に置き換えても一緒だな」

と感じたら、たぶん当たり前すぎる戦略(自明のこと)なので、もう少しキレの良い言葉、強いインパクトのある表現に変えた方が良いですね。

図31

例えば、コストコで売っているあるスキンケア製品の戦略を考えるとします。

この4つのワーディングの中では、どのへんが 戦略の粒感・キレ感として適切でしょうか? 「プロダクト価値を最大化する」 これはどのプロダクトでも一緒ですし、自明の事ですよね。 「コストコ&Noteタイアップ」となると、これは、もう具体的なアクションプランになりますよね。

「体験価値の創出」このあたりが、戦略の粒感・キレ感として良さそうだなと判断します。

戦略というのは、あるときは「上位目的」(上位概念)にもなったり、
あるときは「下位施策」(下位概念)にもなったりします。

上図でいえば、上にいくほど上位目的になり、下にいくほど下位施策になりますが、どれも 「戦略」 と言えないことはないのです。


少し寝かせて、やっぱり

   「この戦略って、この製品ならでは!」

               と思えたらそれでいきましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?