見出し画像

かんたんマーケ講座⑫ オリエンで既に “勝負あり”

大型製品の競合コンペのオリエンテーション
競合社が一同に集ってクライアントからのブリーフィングを受けます。

戦いの火ぶたはいよいよ切られる! 
そのオリエンテーション 「X-day」  をどう迎えるかで、
既に “勝負あり” 
だなと思うことは少なくありません。

多くのダメな代理店は、「X-day」を手ぶらで迎えます。
まあまあな代理店は、「X-day」までに担当チームを決めておきます。
勝利する代理店は、「X-day」に既に、ブランドと戦略が見えています。

嘘かと思うかもしれませんが、マジです。うちはそうしてます。
そのくらいの、スタートの温度差の違いが、圧倒的な「勝率の差」 
を生み出しているのです。

図28

オリエンテーションの際に、格段にに勝率があがる方法を3つお教えします。

①オリエン音声は録音せよ

「音声録音しない」代理店は、勝利することは、ほぼ無理でしょう。
誰かに遠慮してますか? クライアント?? 
誰もそんなこと気にしてませんよ。(当然、オリエンテーションの際には守秘義務契約は結んでいますから録音しても問題ありません)

なぜ、録音が必要なのか? それは2つの理由があります。繰り返し繰り返し、聞き直し ①クライアントの心の底にある真意を探ること ②クライアントの声のミラーリング です。

オリエン時には聞き漏らしたことや、聞き流したことが、1週間後に改めて聞き直して理解出来るという事は良くあることです。そして、クライアントのオリエン(プレゼンテーション)の声・間合い・使われる言葉・トンマナ・表情・身振りを最大限観察するようにします。デリバリーの際に、担当者のミラーリングを踏まえてプレゼンを届けるのです。

②24時間以内にキックオフせよ

オリエンテーションを受けたその日のうちにキックオフするのが原則ですが、チームメンバーの都合上難しいケースでも、24時間以内にはキックオフします。チームのオリエンテーションの際に、ただクライアントのオリエンシートを準備するのか、その他の準備が整っているかで、その後の進み方ががらっと変わります。

・オリエン資料
・代理店独自のブリーフシートへの記載(存在しない代理店はコンペのSOPをつくりましょう)   ※SOP:  Standard Of Procedures
・スケジュール&To Doリスト作成
・オリエンの音声だけでなく映像(もあれば完璧)

③走り出した感をつくれ

走り出しがスムーズに動けばまずは安心!です。

遅れること、出だしでつまずくことは命取りになります。そのためにも、コンペのキャプテンはコンペに向けてチームスタッフのための仕事を優先して、自分の仕事はあとまわしにしましょう。

コンペのキャプテンはプレセンの仕事を優先することを社内に宣言します。(他の方々に頼める仕事があれば、遠慮なく頼んでしまいましょう)

社内に宣言することで、他スタッフがプレゼンメンバーのために、時間・会議室を融通してくれたり、プレゼンテーマに関わる様々な情報、身近なオピニオンリーダーや、インフルエンサーを紹介してくれたり、過去に実施した同様ブランドや、関連コンペでの資料等を共有してくれることでしょう。

そうやって 「全社を巻き込んで戦う」 のです。会社の意識の中心をプレゼンに持ってゆくように振舞うこともキャプテンには必要です。

人×時間のΣを最大化させて(積分で習いましたね)
全社で勝利を勝ち取りましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?