第104回「読書のすすめの落語のすすめ」ありがとうございました!
一週間前、13日水曜の晩は、第104回「読書のすすめの落語のすすめ」でした。ご来場いただきました皆様、Zoomでご参加いただきました方、ありがとうございました。
江戸川篠崎の「読書のすすめ」での毎月一回の落語会「読書のすすめの落語のすすめ」、
三遊亭神楽師匠と兄弟子の三遊亭全楽師匠をお招きしての贅沢な二人会、
日本人の心を伝える伝統話芸「落語」の、温かくユーモラスな“日本人の心のふるさと”に還る今回の演目は、
三遊亭全楽師匠 「寿限無」
三遊亭神楽師匠 「一眼国(いちがんこく)」
三遊亭全楽師匠 「寿限無」
「寿限無」は、誰もがご存知ですね。
生まれた子供に、健康長寿を願って、和尚さんに命名していただいた名前が、“寿限無 寿限無 五劫(ごこう)のすりきれ 海砂利水魚の・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・”
寿かぎり無しの目出度い名前を連ねた長ーい名前。
この"寿限無寿限無・・・・・・・・・・・・・・・・・・"が、爽快に全楽師匠からほとばしり出て、
このテンポよい調子が、聴く者の心の淀みを押し流し、腹を震わせ、押し出される息が笑い、
あー、爽快!!
三遊亭神楽師匠 「一眼国(いちがんこく)」
江戸時代に賑わっていた両国のあたりの見せ物小屋の話がマクラで、
インチキな見せ物で客からお金をもぎとる手法が、鮮やかに裏をかかれて参りました!という感じ。
そこから、不思議な一つ目の国に迷いこんだ男の話が、グッと盛り上がる。
オチの洒落に目が点!
三遊亭全楽師匠 「寿限無」
三遊亭神楽師匠 「一眼国(いちがんこく)」、
想像力を思いっきりかきたてられました。
人間の持ち味は、“想像力”です。時間や場所を超えて、目の前にないものを思い描く力。
その“想像力”が、文化文明を飛躍させ人類を進化させてきました。
その本来の創造的発展的な広がる想像力を、普段私たちは狭め閉じる方向に使いがちです。
未来を不安に思ったり、過去をくよくよしたり、自分の思い込むものに捉われたり、頭の中に描く人と自分を比べたり。
社会が不安と恐怖で染められていて、一人ひとりの心も狭くなり閉じていっています。
その不安や恐怖に怯える閉じた想像力ではなく、
本来の日本人的気質、温かくユーモラスな広がる想像力へと、舵を切りかえよう。
温かくユーモラスな“日本人の心のふるさと”に、落語などの伝統芸能が羅針盤となります。
また、歴史や先人に学ぶ“縦糸の読書”が、創造的発展的に広がる想像へと、私たちを飛躍させてくれます。
その“縦糸の読書”として、今回私は「日本の美学」執行草舟言行録を、おすすめさせていただきました。
“永遠の魂が、終わりのない憧れに向かって、死にもの狂いで突き進んでいく”
その執行先生の真髄にある美学は、
人間が捉われやすい不安や恐怖の狭く閉じていく“想像力”を、
伸ばし広げる創造的発展的な“想像力”へと、
大きく転換させる道標となります。
「日本の美学」 執行草舟言行録
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=168787528
また「落語のすすめ」の前の、トリーマンによるアコースティックアコーディオンの演奏、
今回は新曲に挑戦ということで、曲目は「銀河鉄道999」とお聞きしていましたが、
「銀河鉄道999」に乗り遅れた!ということで、今回は「いつでも何度でも」、アンコールでは「夏の扉」でした。
ありがとうございました!
引き続き落語の後の懇親会では、もはや師匠方と来場者の方々との間の垣根が、104回を重ね、二条城の塀ぐらい無いに等しいぐらいで、毎回懇親を深めています。
中には、師匠を笑わせて一本とってやろうと挑む強者もいます☺️
次回は、8月10日(水)19:30~
9月14日(水)19:30~
また、Zoom参加もありますので、ご参加お待ちしております。