日本の自家焙煎コーヒーの父から学ぶ

コーヒーの自家焙煎をはじめると当然ですがコーヒー生豆の品種ごとの特徴や特性についての知識や、焙煎方法についての知識を学びます。自家焙煎コーヒー店や喫茶店で働きながら先輩方から直接ご指導してもらえる人もいると思います。

しかし、私には教えてくれる先輩などいなくて、周りにいるのは1年前に趣味で自家焙煎をはじめた友人だけ。当然ながら知識のすべては独学で学んでいくしかありませんでした。

そんな時に強い味方は、やっぱり本です。自家焙煎コーヒーについて書かれた専門書籍です。書店で本を探している時あの有名な田口護さんの書籍に出会いました。

田口護さんを一般の方でご存じの方はそう多くないと思いますが、コーヒー業界で知らない人は無く、日本の自家焙煎コーヒーの父として、また有名な老舗喫茶店カフェ・バッハのオーナーとして大変著名な方です。

のちに日本スペシャルティコーヒー協会となる団体を創設され、その後、日本スペシャルティコーヒー協会の会長も務められました。

田口護さんは経歴や肩書もすごいんですけど、それ以上にすごいのが生き様です。

まだ日本に自家焙煎コーヒーという概念すらなく、コーヒー生豆は商社から仕入れる以外に入手する方法が無かった時代に、本当に色々な苦労の末に自家焙煎コーヒーを提供する日本初の喫茶店を出店され、今日まで経営されてきた方なのです。

田口護さんが自家焙煎コーヒーの知識や技術を多くの人々に惜しみなく教えたことで日本中に自家焙煎が広がっていったのです。マジすごい人です。まさに日本の自家焙煎コーヒーのお父さんなわけです。

そんなマジすごな田口護さんの書籍から自家焙煎についての知識やスペシャルティコーヒーの知識を学ばせてもらいました。

まだ直接お会いしたことはなく、自家焙煎を直接教えてもらったわけではないけど、私の師匠は田口護さんです。誰が何と言おうが日本の自家焙煎の偉大なお師匠様の末弟です。通信教育ですが（笑）

田口護師匠のすごさはググればたくさん情報が出てくるほど本当にすごい人なのでこれ以上私が語ることは控えさせていただきますね。偉大な大師匠の権威をかさに着てプロジェクトを成功させようとしていると思われたくないので。

田口護さんの本から学んでいた私でしたが、書籍のなかに「買ってきたコーヒーでもひと手間かけるとプレミアムな味になるよ」という、この田口護さんの言葉によって、私は6年間にもおよぶ自家焙煎コーヒー研究の日々へ人生を進めていくことになったのでした。それがすべてのはじまりでした。