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秘密を明かす、そのタイミング。 ~ 舞台 誤餐 ~

機会があったら見てみたい。

そんなレイちゃん(やっぱり猫が好きの室井滋さんの役名)を観劇しに出掛けました。

マスクは世間で解禁となっておりますが、場所が下北沢のスズナリでしたので、狭さを考えて念のためにマスクを持参。

すると、劇場の注意事項に「マスク着用必須」があり、チケットにもその旨の記載がありました、、セーフ!!!


スズナリでは最後部でもバッチリ演者さんのお顔が見えますが、自分は前から3列目でルンルンでした。

ここからはネタバレの感想が含まれますので、公演は終了していますが、ストリーミングか何か、映像の方を流すとアナウンスがありましたので、そちらを鑑賞予定のかたは鑑賞後にお読み頂けましたら幸いです!


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三人の男と、その周辺の人々の身の上に悲喜こもごもな出来事が展開するストーリーです。

赤信号リーダー:渡辺さん演ずる大学教授は、20年前に書き上げた論文により大学教授の座をゲット。大学の購買に勤務していた、年若い奥さん:那須凛さんと小高い場所にある、豪華なお家に住んでいます。

ある日、山梨の学会から帰宅した渡辺さんが、パンツ一丁のさえない間男(那須さんがパートしている燻製居酒屋の店主)を演ずる赤信号の小宮さんと鉢合わせ。ワイナリーで買ったワインが割れて、小宮さんのシャツはまるで流血のように真っ赤に染まっています。

渡辺さんが携帯電話をどこかに失くしてしまったため、家の電話へ大学の助教授の優男を演ずる若狭勝也さんが電話を掛けて来ます。執拗に家にお邪魔しようとする若狭さんに用事があるから来ないように説得します。

その間も何故か小宮さんは割れたワインのビンの破片を掃除したりして、逃げる様子がありません。

そこへ那須さんが帰宅してきますが、渡辺さんは何故か責めません。

さらに渡辺さんが大学の頃に付き合っていた、赤信号のラサールさんの奥さんの室井さんが訪ねて来ます。渡辺さんと二人は大学の同級生。渡辺さんが楽しみにしている「用事」は室井さんと会うことだったのです。

室井さんの息子で渡辺さんのお気に入り、論文にゾッコンな学生の岩男海史さんが遊びに来る、なぜか室井さんを追ってラサールさんも来る、自身の進退の相談をしたい若狭さんも来るで、話がどんどん混み合って行きます。


小宮さんを「間男」と言い出せず、何故か家政婦さん扱いする渡辺さん。
戸惑いつつ「浮気」していたためにそれに乗っかる那須さん。
家政婦と信じて疑わない面々。

何かを伝えるために訪問してきた室井さんですが、なかなか渡辺さんと二人きりになれず、その間にラサールさんが那須さんの運転する原チャリで轢かれたり、雷により木が倒れてしまいそれを撤去するために学生が結集したり、その学生の中に「おいた」を働いた女子が二人もいるため外に出るに出られない若狭さん。

思いがけない色々な「誤算」が起こる中、「午餐」をする面々。

それぞれの隠していた出来事や、言い出せなかった話が、「誤餐」の中で徐々に顔を覗かせて行きます。


期せずして先日観劇したミュージカルの題材も同級生・友達のお話でした。


同じ時間を過ごし一番近い存在だったはずなのに、聞きたいこと・言いたかったことを吐き出すチャンスって簡単にありそうで、無いものだなぁと。

その距離が近い程、思いが強いほどそういうことになる気もします。

コント赤信号の面々でいらっしゃるので、重く暗くなりそうでも、ちょっとしたシーンにクスっと出来ました。

随所随所に「やっぱり猫がすき」のオマージュ的なセリフ、妙に盛り上がる「Wの悲劇」の薬師丸ひろ子さんと三田佳子さんの名シーンの再現に大笑いでした。


内緒にしていたこと、言ってみちゃおうかな・・なんて思わせてくれる舞台であり、もし実行したら劇中の人たちみたいに受け止めて貰えるのかな。。と思う、そんな舞台でした。

舞台の距離がホントに近いので物凄い臨場感。
まるで一緒に「午餐」して、わちゃわちゃしている、そんな錯覚も楽しめました♪


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