HYPER NATURE
映像というメディアは、20世紀に最もポピュラーとなった芸術の形です。
映画やテレビを通じて、目に見える世界観を持った物語を伝え、人々の心を動かしてきました。
近年ではインターネットの登場で、誰もが映像を発信する時代が到来しました。
しかし、それらは全て100年以上前に発明された「映画」のアイデアを大元としています。
映画は、ステージマジシャンのジョルジュ・メリエスが、シネマトグラフという当時の最新テクノロジーに、既に存在していた舞台芸術を結びつけて創り出した最高のエンターテイメント体験です。
しかし、その後、現在に至るまでの100年以上、映画を越えるポップな芸術は発明されていません。
CGやVRやインターネットなどのテクノロジーが新たに生まれたのにも関わらずです。
今のテクノロジーを上手く既存の芸術分野と結びつけ、今後100年続く新たな総合芸術の型を創ることはできないか。
「大衆」がいなくなった時代を前提とした、それでも成立する、ポップな作品のフレーム。
このアイデアを「HYPER NATURE」と名付けることにします。
それは鑑賞ではなく干渉。
それは完成しない呼応する世界観。
それは作り手により良く演出されたもの。
それは目や耳より足と手の経験であるはずです。
もはや映像を超えて自然と呼ぶべきものであるはずです。
2022年にスタートしたこのプロジェクトは、僕の今後の人生において重要なものになりそうです。
17 DEC. 2022 🌏 岡本斗志貴
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