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"DX"って言葉だけが先行していない?_


今朝のニュース、岸田首相は「マイナカードの取得完全義務化は難しい。」と話した。
支持率の低さからも、うかがえるが
意見を見ていると「強制されることが嫌だ。」という感情的な声が多くあるように感じる。
具体的なデメリットを説明できる人が少ないというのが、ある意味で政治不信がためにDXを推し進められない状態が発生しているんだと思うが・・・
今回はその話は置いておいて。

裏を返せば、政府がDXないしデジタル施策についてのメリットを国民に周知出来ていないということだし、理解できている国民もまだまだ少ないということではないかと。
今日はこれからのデジタル社会について考えていきたい。


そもそもDXってなんだ?

DX=デジタルトランスフォーメーション
言葉自体は聞いたことがあるという人が増えては来ているのかな、という印象ではあるが理解できている人はまだまだ少ないんじゃないだろうか。
調べてみると詳しく説明しているものほど・・・わかりにくい。

自分としては、DXを『デジタルの力によってデジタル社会をより良くしていくこと』と落とし込んでいる。
よくIT化を引き合いに出し比べられるが、これは別物だ。
『IT化はアナログからデジタルへ。DXはデジタルからデジタルへ。』
とするとイメージしやすいと思う。
例えば、ペーパレス化はIT化であって紙媒体の情報をデータで管理し、このデータを活用してビジネスで活かすことがDXだと言える。
この認識が政治家にも国民にも浸透しきっていないというのが、マイナカードしかりデジタル施策が進んでいかない原因でもあるように思う。


社長!DXってなにやるんですか?

私もこれまでに様々な話を聞いていると、ビジネスシーンで多様される"DX"という言葉。
以外にも上記のような認識が曖昧だったり、具体的に何をすれば良いかわからなかったり、と言葉だけが浮いているような現場が多いことがわかった。

※イメージ
社長「これからはDXの時代だぞ!」

社員「DXですか!かっこいいですね!おおお、で何やればいいんですか?」

社長「・・・それを考えるのが、君たちの仕事だろう」

社員「わかりました!(わかっていない)」

社員「これからはDXの時代だぞ。DXの取り組みを進めていく!」

部下「でぃーえっくす?」

みたいな感じでベンチャーや非IT企業ほど、このような状態なのではないだろうか。

まずはこの言葉先行のDXから脱却をしていかなければ、あらゆるDX施策も政策も推進していくことは厳しい。


唯一の救いは義務"IT"教育


2025年度から大学入学共通テストの科目に「情報」が追加される。
国公立大学の入試であれば一部の大学を除き、必須科目となる。
ただ、今までの「情報」と入試に出題される情報は全く別物だ。
今までであれば、WordやExcelなど事務的な内容を学んだり、HTMLやメールなどWEBに関する内容を学んだりするものであった。
これから入試で出題される「情報」は、プログラミングや回帰分析など機械学習や統計に関する内容が盛り込まれている。

つまり、DXの根幹を担う知識を必要とするわけだ。
これからの世代は、5年後10年後とより高度なIT知識を引っ提げて社会に出てくる。
少しずつDXについて理解できる大人も増えてくるだろうと思う。
ただそうした人材が台頭してくる中、我々は適切な準備が出来ているだろうか。

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