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海外から帰任して感じた6つのギャップ~仕事編~

ベトナムのロックダウンが厳格化される少し前、7月に日本に本帰国となり、日本での生活を始めて3ヶ月が経ちました。
1ヶ月目は隔離や新生活の地盤固めでバタバタしていましたが、先月からやっと日本での新しい業務に取り組み始めました。

いざ帰任してみると海外駐在中のワークスタイルとの違いが大きく、未だにギャップと闘っています

そこで今回の記事では、私が仕事を通して感じたギャップをご紹介します。

同じような境遇の方がいれば、皆さんが感じていることも教えて頂けると嬉しいです。

1. ポジションや業務が大きく変わった

駐在先では本社の役職より高いポジションで働くことは多いと思います。
私も現地では新規事業の責任者としてチームのマネジメントを行い、決裁権限を有し、ある程度の業務を自分で差配していました。

しかし、帰任後は本社の役職に戻り、実務者として働いています。

決裁権限のないプレイヤーとして働いているため、仕事のダイナミックさが大きく減りました

2. 社内決裁が遅い

駐在先の子会社と比べると親会社は規模が大きく、社内決裁も多くの部門が関わり、どうしても時間を要します。
そのため、社内調整に余計な時間を取られたり、最悪の場合はビジネスチャンスを逃す可能性もあります。

3. 残業が当たり前の環境

他の国は分かりませんが、ベトナムは残業文化がなく、自分の仕事が終われば(終わってなくても?)大体の人が定時で退社します。私もできる限り時間内に業務を終わらせ、定時退社を心がけていました。

一方、日本では残業が当たり前で、定時に帰ると「あいつは暇なんだな」という目で見られることがあります。私の会社にもその文化が根付いており、残業ありきの業務配分になっています。

4. 通勤が大変で時間もかかる

東南アジアに駐在する場合、割と都心でオフィスに近いところに住む方が多いと思います。そのため、通勤時間は30分以内、社用車やタクシー通勤も一般的です。私もベトナムでは社用車で通勤をしていました。

しかし、日本ではそうもいかず、片道1時間弱かけて電車通勤をしています。贅沢な話ですが、このギャップに慣れるのが意外と大変でした。

在宅勤務を積極的に取り入れたり、通勤時間を読書で有効活用するなど、スキマ時間を無駄にしない工夫が必要と感じてます。

5. 社内システムに置いていかれる

4年間の駐在から戻ると、社内システムが大幅アップデートされていました。

ペーパーレス化に伴うオンライン申請、管理システムの切替え…等々
帰国直後は経費処理に始まり、荷物の発送すら何一つできませんでした。

海外駐在から戻ると「浦島太郎状態」になると聞いていましたが、もれなく自分も仲間入りしました。

6. 社内の人間関係を再構築する必要がある

社内システムと同じように、時が経てば組織も変わっています。

「生産で困ったら〇〇さん」
「会計で困ったら××課長」

そう思っていた方々が異動や退職でいなくなっていた、なんてことも…。
人間関係は再構築しなければ、仕事が効率的に進まない状況に陥りました。

結論:駐在の理想と現実は異なることがある

「駐在員は華やかなで、帰国後も高待遇で迎えられる」

そう思っている方も多いのではないでしょうか?

しかし、実際は駐在先の仕事やポジションとのギャップに違和感を感じている方が少なくありません。ある海外の調査によると、25%の海外帰任者が帰任後2年以内に辞めてしまうというデータもあります。

海外駐在期間が長ければ長いほど、日本のことが分からず「浦島太郎状態」に陥るリスクを孕んでいます。

華やかなイメージで語られがちな海外駐在ですが、その反面、帰任後のキャリアもしっかりと考えないといけないことを痛感してます。

「思い描いていたキャリア像と全然違う…」ということにならないよう、長期的なキャリアプランを組み立てることをお勧めします。

この記事が参考になりましたら幸いです。

TSK

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