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私のアウトプットとインプット

こんにちは、BYARDの武内です。
本日は息子の中学受験の付き添いで大宮にきております。

首都圏の中学受験というのは、大学受験とはまた違った仕組みで、各私立中学校の生き残りをかけた様々な施策とそれを取り巻く学習塾が形成する経済圏には非常に興味深いものがあります。

特に、学校も塾も中堅以下はかなり独自の戦略を立てて存在価値を出そうとしています。一生懸命勉強している子供の横でこういうことを言っていると、「不謹慎だ!」と怒られてしまいそうですが、学校も塾もビジネスである以上はターゲティングやポジショニングをきちんと策定するのは当然のことで、個人的にはそういう観点で興味深く観察をしています。

なお、中学受験とはいえ、勉強の内容を親が見てあげるのは時間的にも知識的にも難しいため、学習内容は塾に完全にお任せです。その代わり、「本番に向けたスケジュールの立て方」や「100点ではなく、合格点を取るための解き方」などを息子には教えています。

このへんは私自身を考えてみると、高校生の時でも全く出来ていたとはいえず、大人になって税理士試験の勉強をする中である程度確立できたところが大きいです。こういうところでも税理士試験の経験が役立ってありがたい限りです。

中学受験に実態については、『二月の勝者』という漫画を読めばかなり理解出来るので、これからお子さんの中学受験を考えている方はぜひ読んでみてください。

さて、今回のnoteは最近何人かに聞かれたので、私のアウトプットとインプットについて書いていきます。


1.アウトプット

2023年は数えてみたら33本のnoteを出したようです。目標としては「週1更新」を掲げていたので、そこに届かなかったのはちょっと残念ではありますが、月3本程度のペースでは書けていたので及第点というところでしょうか。

noteとは別に、社内向けには「週刊BYARD」という実績や商談状況、そして私のポエムなどを盛り込んだドキュメントを毎週出しており、こちらはBYARD創業のDay1からずっと続けていて、現在131号まできております。

「忙しいのにどうやってるんですか?」と聞かれることも多いのですが、単純に私の中でドキュメントでアウトプットすることに対する優先度が高いだけだと思います。ざっくりですが、全リソースの20%程度はアウトプットするために使っております。

BYARDがフルリモート・フルフレックスを今後も維持していくためにも、代表の私自身が「ドキュメントできちんと発信する」ことの重要性は高いと考えており、ライティング・スキルはずっと高め続けていくつもりです。

コツと言えるほどのものではないのですが、以下が私が定期的にアウトプットをし続けるために意識していることです。

(1)毎週出すと決める

いいネタを思いついたら書こう、ではなく、とにかく毎週出すことが重要だと考えています。いい内容を書いてバズらせよう、とか思ったことはありません。というよりも、毎週締め切りが来るので、そんなことを考える余裕はありません。

1本noteを出したら、すぐに次のnoteに何を書くか考え始める、という感じです。ネタは考えすぎない、今書けることを書く、文章も推敲しすぎない、ということを意識しています。

思いついたことをメモっておいて、それをベースに書き始めることもあれば、まったくゼロから書くこともあります。その割合はだいたい半々といったことでしょうか。

とはいえ、文章を書くことが仕事ではないので、業務上どうしても難しいときは潔く「今週は出すのをやめよう」という風に切り替えています。

自分に「週1更新」を課しつつも、他にどうしても優先すべきものがあれば書く方を諦める、という感じです。例えば、2023年の11〜12月は次年度の事業計画のことで時間もマインドも持っていかれてしまい、ほぼnoteが更新できませんでした。

(2)アウトラインを決める

質より量、といいつつもある程度は読み物として成立させたいので、いきなり書き始めるのではなく、タイトルを決めたら、書き出しの流れと章立てを決めます。

アウトライン思考法は、文章やスライドを作る際にいわゆる「大枠から固める」というやつです。

とはいえ、論文ではないのであまりガチガチに固めることはせずに、スキーで通過するべきポイントを置いてコース取りをしていくようなイメージで進めています。

ノってくると結構勢いで書けたりすることもあると思いますが、その際に方向性を見失わないためにも、事前にアウトラインをある程度固めておくのは重要です。

(3)空き時間で書き進める

私のnoteはだいたい3000〜5000字ぐらいです。

書くことが決まっていれば2〜3時間ぐらいの分量ですが、書きながら考えるという側面も多分にあるため、2時間キーボードの前に座っても半分も進んでいないことがほとんどです。

なお、私は音声入力は一切使っておりません。

口でそれっぽく説明していても、文章にして読んでみると整合性がとれていないというケースは結構多いと思っていて、話す内容と書く内容(読む内容)というのは同じではないと感じています。

書きながら考える、考えながら書く、という側面もあるため、とにかくキーボードに向かうことを重視しています。

とはいえ、ミーティングも多く、まとまった時間キーボードに向かい続けるのも難しいことが多いので、空き時間を使って事前に用意したアウトラインに従って少しずつ書き進めていくことが多いです。

章立てがある程度決まっているので、細切れにドキュメントに向き合っても全体の整合性が崩れることはあまりありません。

ただ、5分とかだとノってくる前に終わってしまうので、30分程度の空き時間があるときに25分タイマーをセットして、通知を全てOFFにした上で、25分間は文章にしっかり向きっています。

(4)一気に書き上げる時間を作る

ある程度ドキュメントが進んできて、方向性が見えてきたら、2時間ぐらいの時間を作って、一気に仕上げるようにしています。

細切れで書いているので、通しで読んでみるとなんとなくリズムが違ったり、同じような内容を繰り返し書いていることなどもあります。

なるべくいい読み物にするつもりで、とはいえ限られた時間の中で仕上げられるように、というバランスを保ちつつ、文章のリズムも意識しながら何度か読み返しつつ、完成させています。

2.インプット

継続的にアウトプットするために、そして経営者としての見識を広げるためにも、結構な量のインプットをしています。こちらも私のリソースの20%程度が目安です。

インプットしているものはだいたい以下の通りです。なお、新聞や雑誌は一切読んでいません。

(1)kindle:メモとハイライト

kindle上でメモやハイライトしたところをまとめて見ることができる「メモとハイライト(kindle notebook)」をAmazonが提供してくれています。これがあることで、kindleを読みながら線を引いたところがサイト上でまとめて見れるようになります。

この機能が便利すぎるので、紙の本は一切読まなくなりました。この機能があるからkindleで本を読んでいるといっても過言ではありません。

なお、私はメモはほぼ書きませんし、線を引いた箇所をEvernoteに転記したりもしていません。読みっぱなし、線を引きっぱなしという感じです。

文章を書くときは、線を引いた箇所から引用することも多いのですが、「あの本にこういうこと書いてあったな〜」という感じで上記のサイトで線を引いた箇所を調べて、Macのkindleアプリでその文章の前後を改めて読み直してから引用する、という感じです。

一冊から1つぐらいエッセンスを抽出できればいい、の感じで乱読しているので、線は引きまくりますが、内容を完全に理解するというよりも頭の中のインデックスにそのエッセンスを刻み込んでおくぐらいで読んでいます。

(2)有料noteとメンバーシップ

雑誌を購読している感覚で有料noteをいくつか定期購読しています。

佐々木さんの近代に対する洞察や文章の切り口は、非常に参考になるのでずっと購読しています。

ウメキワークスは3,000円/月と、結構いい値段がするように見えますが、資金調達やIPOの情報を自分で調べることを考えたら圧倒的にコスパがいいので、ずっと購読しています。

けんすうさん主催のアル開発室のマガジンです。デイリーで配信されてくるけんすうさんの文章を読むために購読しています。アウトプットのマインドなどはけんすうさんを参考にさせていただいているところも多いです。

また、最近はマガジンではなく、メンバーシップの方で発信される方も増えたので、そちらもいくつか加入しています。

Off Topicさんはポッドキャストも毎回楽しみに聞いていますが、メンバーシップでほぼデイリーで共有されてくる宮武さんのメモの内容も面白すぎて、毎回楽しみにしています。

SaaSに関わる人なら必読の早船さん主催のメディア「Primary」です。ここでしか読めないインタビュー記事も多く、とても勉強になります。

左ききのエレンはずっと読んできたので、noteメンバーシップになった後も購読しています。クリエイターや広告代理店の人たちの物語ですが、起業家にも通じるところがある物語です。

ためてしまうと読むのがおっくうになるので、メールで配信通知があったらその日のうちに目を通すようにしており、読み返したいと思うような内容であれば、Evernoteにとりあえず入れています。

(3)Amazon Audible

ビジネス書で聴き放題対象になっているものは、若手のサラリーマン向けのものが多く、経営者には物足りない感じですが、一方で小説は非常に充実しています。

ビジネス書は常に読みたい本はたくさんある中で、なかなか小説が読めていなかったのですが、Audibleのおかげで小説に触れる時間がかなり取れるようになりました。

目と手・足が塞がっていて耳が空いている時、ということで、主に料理・洗濯などの家事の時間、そしてウォーキングの時間に聴いていることが多いです。速度は2.3倍で聴いています。

電車の中とかでは手が空いているので、ついついスマホでSlackなどを見てしまうのですが、そうすると小説の内容がまったく入ってこないため、耳だけが空いているときに限定して使っていますが、それでも月に4、5冊は小説が聴けます。

(4)カンブリア宮殿とガイアの夜明け

テレビはあまり見ないのですが、テレビ東京の「カンブリア宮殿」と「ガイアの夜明け」は毎週録画にしておいて、見るようにしています。

特に経営者としての着眼点や実行力などを学ばせてもらっています。

(5)Evernote:Webクリッパー

その他、主にXで流れてくる様々な記事で、気になったものはザッと読んでとりあえずEvernoteにクリップするようにしています。

「あの時見たあの記事・・・」と思ってGoogle検索してもたどり着けないことが多いため、とにかく気になったものは全部Evernoteにあるという状態にして、Evernoteを検索するようにしています。

整理とかもしてませんし、タグもほとんどつけなくなりましたが、まぁなんかあったら読見返そう、ぐらいの感じです。

(6)その他購読しているもの

主にnoteでの購読が多いですが、他にも有料では以下を購読しています。

1本1本の記事が非常に良く情報がまとまっていて読み応えがあります。また、日本企業だけではなく国外企業の情報も多く、日本語で読める情報としてはナンバーワンの精度だと思っています。

主に国外SaaSの大手についての情報が配信されてきます。著者の深すぎるほど深い洞察に毎回感服させられます。SaaS企業の経営者として、非常に学ぶことが多い内容です。

3.まとめ

いかがだったでしょうか。

どこまで参考になるか分かりませんが、もし気に入ったものがあればそこだけでも取り入れてもらえると嬉しいです。

アウトプットもインプットも、個人的には物量が大事だと思っているので、今度も変わらないスタンスで続けていきます。

ノートの内容が気に入った、ためになったと思ったらサポートいただけると大変嬉しいです。サポートいただいた分はインプット(主に書籍代やセミナー代)に使います。