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ノマドワーカー三種の神器2018

仕事をする場所はオフィス、という固定観念は過去のものになりつつあります。セキュリティや従業員の管理の部分で外で仕事をするということに踏み切れていない企業がまだまだ多いようですが、クラウドのストレージやシステムが標準仕様になった現在では、Wi-Fiがある場所でMacを開けばすぐにそこがあなたのオフィスになります。

Word Pressを開発しているAutomatic社は、世界中に従業員がいてほとんどがリモートワークで働いていることで有名ですが、2017年になり遂に本社オフィスを閉鎖してしまったようです。名実ともに完全なリモートワーク企業です。これはやや極端な例ですが、数年前ちょっとしたバズワードであった「ノマドワーク」も珍しいものではなくなりつつあります。

今回は快適なノマドワークのために役立つサービスやツールを紹介します。以下がアジェンダです。

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1.Tripmode(テザリング管理アプリ)
2.UNIQ MacGuard(マグネット式プライバシーフィルム)
3.OFFICE PASS(コワーキング使い放題)
4.おまけ ロケスマ(チェーン店マッピング)
5.まとめ
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1.TripMode(テザリング管理アプリ)

ノマドワークをする際にはとにかくネットに接続できなければ話になりません。フリーWi-Fiはセキュリティ面や通信速度に問題がありますので、ほとんどの方は何らかのモバイル端末で通信を確保されていると思います。私は複数の端末を持ち歩くのが嫌いなのでiPhoneでテザリングをしていますが、UQ WiMaxやYモバイルの端末を契約されている方も多いでしょう。

ノマドワーカーの方はこれまで通信制限に引っかかってしまったことがある方が多いのではないでしょうか。急に通信速度が遅くなって、Webサイトすらもまともに見れなくなってしまうあれです。1ヵ月間の利用量や1日もしくは3日間での利用量など通信会社によって基準は様々ですが、使い放題ではないので何らかの理由で大量の通信をしてしまうと制限にひっかってしまうことになります。これではノマドワークの効率もガタ落ちです。

そこでオススメのアプリがTripmodeです。モバイル端末での通信中のネット接続をアプリ単位でON/OFFできるのですが、設定が超簡単で、かつ、接続する端末毎の設定もできる優れものなのです。

普通にブラウザやアプリを使っているだけであれば通信制限には引っかからないと思いますが、気付かないうちに大量の通信をしがちなのがストレージの同期や自動アップデートです。DropboxやEvernoteなどローカルと同期することが前提のアプリケーションはけっこうありますし、ダウンロードしたアプリの自動アップデートをONにしている人も多いでしょう。

自宅やオフィスのWi-Fiであれば通信制限はないので全然問題ないのですが、モバイル端末での通信中に自動で同期やアップデートがされると知らない間に大量の通信をしていることがあります。とはいえ、外出時にいちいち同期をOFFにしたりするのも面倒です。Tripmodeであれば、自宅やオフィスのWi-Fiでは制限無し、モバイル端末での通信中は大量のデータ通信を勝手にしてしまうアプリの通信はOFF、という設定ができて、しかも一度設定すればその後は、ネットにつないだ端末を判断して自動的にその設定を継続してくれます。

気付かないうちにバックグラウンドで大量の通信がされていたという悲劇を防げるという素晴らしいアプリです。縁の下の力持ち的な機能で地味かもしれませんが、通信制限に引っかかったことがある人はこの素晴らしさがきっと分かってくれると思います。

7.99ドルの有料アプリですが、買い切りなので通信制限のストレスや追加料金を払うことを考えれば全然ペイすると思います。トライアル期間もあるので、快適なノマドワークのためにぜひ試してみてください。

2.UNIQ MacGuard(マグネット式プライバシーフィルム)

カフェで開いているラップトップの画面って、横の席から結構見えちゃったりするものです。ノマドワーカーとして仕事をする以上は、その辺のセキュリティ意識にも気を配るべきでしょう。

かといって、画面に貼り付けるタイプのプライバシーフィルムを使ってしまうと、打ち合わせをしているときに、「ほら、ここが○○で」と画面を見せたときに、「えっ、全然見えないんだけど・・・」という風になった経験はありませんか。

そういう時に便利なのが、マグネット式プライバシーフィルムであるUNIQ MacGuardです。これは画面にシールなどで貼り付けるのではなく、上部の部分がマグネットになっているので、それでピタッと画面に張り付くというもの。マグネットなので、着脱が自由なのが素晴らしいところです。

ノマドワークをする際は、このシートをつけて仕事をして、打ち合わせ時などはこちらのシートを取り外してしまう、たったこれだけのことなんですが、非常に便利です。マグネットの強度もしっかりしているので普段使っている分にはシールタイプと全然変わらずに使えます。

ちょっと残念なのは、マグネットにちょっと厚みがあるため、MacBookをパタンと閉じたときに、完全に締まりきっていないような感じで少しすき間が空いてしまうこと。とはいえ、ちゃんとスリープ状態にはなっていますし、これによって不具合は起きていないのでたぶん大丈夫だと思いますが、鞄の中に入れる際は、ケースなどに入れた方が安心ではあります。

3.OFFICE PASS

これまでの私のノマドワーク場所は、もっぱらスタバ、電源が欲しい時はルノアールだったのですが、スタバはやたらと混んでるし、ルノアールはあのたばこ臭さが・・・という風にどちらも超快適とは言えないが、他よりはマシという感じでずっと使っていました。

そこに2018年4月から登場したのが、OPT Incubateと日経が提供するOFFICE PASSというコワーキングスペースの使い放題サービスです。都内のターミナル駅を中心に100カ所以上のコワーキングスペースの自由席が何度でも利用できます。

使えるのは、基本的にはコワーキングスペースがそんなに混んでいない時間帯で、平日の10:00〜18:00や12:00〜17:00などが中心です。また、「利用時間4時間まで」などの制限を設けているところも結構あります。

利用料は月額14,980円。コワーキングスペースのドロップイン利用の相場はだいたい3時間1,000〜1,500円ですから、月に10回ぐらいいけばもとがとれるでしょうか。用途としては、「毎日行く仕事場」ではなく「打ち合わせの合間の仕事場」というのがメインになると思います。

私も午前中は新宿で打ち合わせして、夕方は丸の内という場合などの合間の時間はこれまではカフェでノマドワークしていましたが、あまり長居するのもお店に申し訳ないですし、電源席が確保できない場合もあったりして、数件をはしごすることも結構ありました。それに対して、OFFICE PASSでエリアからコワーキングスペースを探して行けば、100%電源席を確保できるし、そしてだいたいフリードリンクもついています。椅子や机もカフェのものよりも仕事がしやすい仕様になっていることも多いので非常に快適です。数は少ないのですが、デュアルモニターが使えるブース席が使えるところもあったりしますので、そうなると仕事効率はカフェとは段違いです。

利用料のもとがとれるぐらい利用しているかと言われると微妙ですが、都内の主要駅の周辺にはだいたい利用できるコワーキングスペースがあるので、「いつでも電源席を確保できる」という安心感はすごくあります。打ち合わせが終わった後、「さぁこれから仕事できる場所を探さないと」というストレスから完全に開放されました。

オフィスを借りるよりはもちろん安いですし、席があるカフェを探して歩き回る時間を考えれば、悪くない出費だと思います。ノマドワークする場所、特に電源確保に困っている人にはオススメです。

4.おまけ・ロケスマ

Yelpがお店の口コミを集めるサービスであるのに対して、こちらは「マップ上にチェーン店の位置を表示する」ということに特化したサービスです。私がよく使うのはコンビニやATM、それからカフェの場所を探すときです。特に初めていく場所では、まずロケスマで駅周辺を見て、打ち合わせ場所の近くにカフェがあるかどうかを見ることにしています。

前述のOFFICE PASSはまだ全てのエリアをカバーしているわけではないですし、駅から少し離れたところにあるコワーキングスペースが多いので、カフェでノマドワークをすることもまだ多いの現状です。Google MAPなどでももちろん店舗の情報は分かるのですが、ロケスマはロゴでマッピングしてくれるので、そこにどのチェーン店があるのか一目瞭然。目の前にあるドトールに入るか、もうちょっとだけ歩いてスタバに入るか、ということが土地勘がないところでもすぐにできます。

基本はアプリをインストールして使うと思いますので、このアプリのレビューなどを参考にしてください。こちらは無料アプリですので、OFFICE PASSを使うほどヘビーなノマドワーカーでなければ、これで仕事をするカフェを探すのもいいでしょう。

5.まとめ

仕事はオフィスでするもの、という常識は少しずつ変わりつつありますが、Wi-Fiや電源、そしてセキュリティの面ではまだまだオフィス内での仕事をした方がいいかもしれません。かといって、せっかくどこでも仕事ができる環境は整いつつあるのに、オフィスに戻らないと仕事ができない、というのももったないと思います。

いつでもどこでも安全に、安心して仕事ができるようにするためには、ちょっとしたサービスと便利なアイテムに投資をするだけで、驚くほど快適にノマドワークができるようになります。

今回ご紹介したものがあなたの快適なノマドワークに少しでも役立てれば幸いです。

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