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大企業は【市場価値が低い高飛車な”茹でガエル“中途半端アマチュアジェネラリスト”】量産企業

“規模”が大企業の強みの1つ

大企業は、多くの人材を抱え、大規模な設備を構え、資金力もあり、事業に必要な情報量も豊富だ。

経営資源『ヒト、モノ、カネ、情報、時間、知的財産』を、全体的な組織的能力でフル活用して、競合他社を上まわるレベルの能力を構築することで市場優位性を高めて行く。

この“規模”が大企業の強みの1つではある。


私は仕事柄、中小企業やベンチャー企業経営者から、

「採ってはみたけれど、大企業出身の中高年は全く使えない」

という話をよく聞かされる。


大企業出身の中高年というのは?

ぬるま湯的な居心地のいい外敵も襲ってこない【鎖国】で過ごす“個保護ガエル”

社内政治に右往左往される出世競争の勝ち負けに拘る“内弁慶ガエル”

大海の広さも荒波も知らない“井の中の蛙”

そんな“茹でガエル”は、ぬるま湯しか知らないので、熱湯かけたら自ら逃げ出す。


大企業1社しか勤務経験のない“管理職”であった中高年は、まず“実務能力は乏しい”と考えておいて間違いない。

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マジで大企業出身の中高年は全く使えない


大企業は、組織内で分業体制が確立され、個人の役割が決まっている中で

●  与えられた担当業務をこなす処理能力
●  業務の住み分けを守るという協調性


は磨かれるだろう。


中小企業の総務部は“誰が担当か分からない仕事が降ってくる部署”だ。

そもそも業務の住み分けが曖昧なので、部長自ら半ば独学で、入退職手続き、給与・社会保険料計算、備品購入、予算案作成、各会議開催準備までこなしていかなければならない。


鳴り物入りの大企業出身中高年(総務部長経験者)が、この中小企業の総務部長のポストに就いたとする。

大企業出身中高年は、無駄なプライドだけは高いので、中小企業に移ったということと、大幅な収入減によってモチベーション低下している。

とは言え、中小企業内では部長職給与で他社員と比べると“高給取り”。


全く“実務”がわかっていないのに、他社員に業務指示・命令するだけしかできないので、“無能ブリ”が露呈してしまう。

これで職場は、<部長 vs 他社員>という構図が出来上がる。

そして他社員の“不平不満”は、部長を採用した社長に向けられ、社内全体に“悪い空気”に包まれる。

孤立した部長にとっては、居心地が悪い職場となって、自ら”出て行く”という選択肢しかなくなる。

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大企業出身の中高年を社員として採用する場合の注意点は?


採用の大前提条件は、次の2つだ。

● “お金”ではなく“やりがい”

● 管理職経験よりも実務担当者経験が長いこと(直近まで実務担当者であるのが望ましい)

給与水準は、前職の大企業における“定年延長再雇用制度”の嘱託社員と同様レベルで短期間での契約更新方式

“試運転期間”というか?能力や適応性を見極められる期間を設けて、同じ職場で働く他社員の評判も聞いた上で、正社員として採用するという段階を踏んだ方がベターだろう。


大企業の退職日翌日 = 中小企業の入社日

を希望する中高年の大半は、大企業1社しか勤務経験のない『世間知らず』だ。

大企業⇒中小企業 という全く違う環境の“ギャップ”に戸惑ってしまって、数日間で“モチベーション大幅ダウン”になってしなう人も多い。

それ故に、労使双方にとっても“試運転期間”を設けておいた方がスムーズにいく。

嫌だったら自ら契約更新しなければいいし、会社サイドとして“会社になじまない”と判断したら契約更新しなければいい。

ではなぜ?大企業の方々は勘違いするのか?


顧客は、大企業の『看板』と話したいので、社員「個人」と話をしている。
この『看板』によって仕事がスムーズにいくことが多い。

大企業の方は、『看板』の持っている価値を、社員自身が持っている『個人の価値』と勘違いしているので、歳を重ねるにつれて“世間知らず”度合が大きくなっていく。

大企業社員は“ビジネススキル”を体系だった教育はされているので、教科書レベルの模範解答は得意だ。

中小企業では、『看板』のパワーが弱いこともあり、仕事を“社員1人で完結させる力”が求められる。

この“個の力”は、大企業の社員よりも中小企業の社員の方が強いことの方が多い。


ここで次の ① と ② の仕事で考えて欲しい。

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① 大企業が『豪華客船製造』を受注

大企業は縦割り組織で、豪華客船の各部分毎の数多くの担当部署の仕事の総合計によって豪華客船が作られる。

【設計】・・・設計部門
【設計図】に従っての製造工程管理・・・工程管理部門
【製造】・・・各部分毎に製造担当部署 ⇒ 関連会社 ⇒ 下請業者
【運営・管理】・・・関連会社

(部長)⇒ (課長)⇒(係長)⇒(担当者)⇒<外部業者>

といった縦割組織で細かくスライスされて、横方向にも職級階層で細かくスライスされているので、社員の職責範囲は狭く・小さいものなので、別の人との代替が簡単だ。

豪華客船製造という大きなプロジェクトにおいて、全体を主導する総指揮部門の立場で、多くの人を巻き込んでいくダイナミックな仕事ができ、様々な経験値を手に入れることができるだろうが、大企業の多くの社員は、細分化された一部分を担当しているだけ。

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② 中小企業が『クルーザー製造』を受注

社長も社員も、全体像を把握した上で、各部分・工程を兼務しながら一丸となって製造していく。

社員数は少ないので、別の人との代替は考慮されないので、各社員の職責範囲は広く・大きい。

【設計】・・・専門の設計家に任せたとしても
【設計図】 ⇒ 【製造】 ⇒ 【工程管理】は全て少人数の同じ社員

中小企業が受注した②の仕事は、大企業の受注した①と比べる“小さな仕事”かもしれないが、と中小企業社員の職責範囲は圧倒的に広いので、数多くの“経験値”を身につけるチャンスだ。


大企業の方々の多くが
『大きなプロジェクトに携わっているので、自分は大きな仕事をしている』
と大きな勘違いをしている。

その企業にとって“大きなプロジェクト”であって、自分の職責範囲が大きいか?どうかは全く関係ない。

長年この職責範囲の狭い世界で働いてきたので、職責範囲の狭いという感覚はない。

これこそが“井の中の蛙大海を知らず”


大企業は“規模”の大きさで

【市場価値が低い高飛車な茹でガエル“中途半端アマチュアジェネラリスト”】“量産企業”

だもと言える。


今 時代が求めているのは?

プロフェッショナルなスペシャリストによるアジャイル型組織

オープンイノベーション




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