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冬の食養生

北海道ではようやく雪が降り始め、冬らしくなってきました。

冬は次に来る春に向けて準備をする期間。春は草花が芽吹く季節なように、人もエネルギーが湧きまた一年間活動していくためのスタートを切る期間になります。

そのために冬は一年間使ってきた身体を休ませ、エネルギーを蓄える期間になります。代謝が落ちる期間でもある為、あまり無理な生活はせず準備期間だと思って過ごした方が身体にはいいのです。

東洋医学では冬は腎との関係がある為、腎を補うことが大切です。腎は寒さに弱く、その影響は泌尿器系・生殖器系・耳鳴り・難聴・髪や歯などに出やすいです。急な温度変化によりぎっくり腰なども増えます。

冬野菜には体を温めるものも多くあるのでしっかり摂って養生しましょう!

ほうれんそう

ほうれん草は涼性があり身体を冷やす食材ですが、加熱することによって冷やす効果は薄まります。そして鉄分が多いので、血を増やし身体を潤す働きもある為、乾燥肌・口の渇き・便秘・ドライアイに効果があり二日酔いにもいいとされています。

白菜

白菜は体にこもっている余分な熱を冷まし、口の渇き・お腹や胸のモヤモヤを抑えてくれます。カッとなりやすい、のぼせて頭痛がある方は摂りましょう。水分代謝も整えるのでむくみや二日酔いにも効果を発揮します。

生姜

生姜は体を温める作用があり、冷えを持っている方にはおすすめです。他にも、胃腸を整える・殺菌するなどの働きもあり、吐き気や食欲不振や魚介類の中毒予防にも効果があります。いろんな料理に加えて身体を常に温めるようにしましょう。疲労回復には豚の生姜焼きが一番です!

ニラ

ニラは内臓を温めたり血の巡りをよくする効果があります。足の冷え・腰痛・生理痛・解毒・血栓の予防・鼻血・打撲による腫れや痛みなどを良くする働きがあります。日々鬱々としてモヤモヤを溜め込んでいる方や、ストレスやイライラを発散できていない方は食べ過ぎに注意です。

ネギ

ネギは風邪の初期症状によく効きます。体を温め鼻の通りを良くします。他にも冷えによる腹痛や下痢、関節リウマチにも効果があります。「風邪の時はネギを首に巻いて寝るといい」とも言いますが、しっかり食べて栄養にしましょう(笑)

カブ

カブは内臓全般の働きを良くするとされていて、身体を丈夫にする野菜です。体を温めて冷えによる痛みなどを取り、消化不良や便秘を改善。咳止め、乳腺炎や吹き出物の炎症を抑える働きもあります。漬物として見かけることが多いですが、食べ過ぎた時の塩分に気をつけましょう。

にんじん

にんじんは胃腸を丈夫にして消化を助けます。食欲不振・下痢・胃の詰まり感がある時に効果があります。体の潤いも補うので乾燥対策にもなりるので乾燥肌の方にもおすすめです。ビタミンAも豊富なので目の疲れやかすみ、夜盲症、ドライアイにも効果があります。

涼性と寒性に注意

食材には、体を温める性質と冷やす性質のものがありますが、冬場は冷やす食材は避けましょう。

以前のブログ『涼と寒を食べよう!』でも冷やす食材は紹介しましたが、特にレタス・トマト・きゅうり・緑茶は食べたり飲んだりする機会が多いと思うのでできるだけ量を減らしましょう。ヘルシーにサラダを食べたり、お菓子と一緒にお茶を飲んだり体にいいと思ってやっていても体を冷やしてしまっては意味がなくなってしまうので気をつけてください。

レタスやトマトやキュウリは食べるなら熱を加える。お茶は緑ではなく茶色の紅茶やほうじ茶などを飲むようにしましょう!


冒頭でもお話ししましたが、『冬は春に向けて蓄える時期』です。

無理をして体調を崩すと治りにくかったり、春のスタートがうまく切れず一年中パッとしない体調で終わってしまうこともあります。

日照時間も短くなるので今の時期こそ早寝早起きを心がけてしっかり養生しましょう。

無駄なエネルギーは使わないように、テレビやスマホを見る時間を減らすことも大切です。

冬は空気が乾燥して星空が見やすい季節なのでたまには夜空も眺めてみてはいかがでしょうか?



Amanoteでした

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