ひょんな事から始めたオーディオブックが子育てにも勉強にも最強だった
きっかけ
英語学習ツールとしてのオーディオブックの良さは前から聞いてはいたものの、1年分のヒアリングマラソンのCD音源をiPodに入れていたので、まだいいかなと思ってました。
だって、ヒアリングマラソンの音声には、スキット、ニュース、小説、コラム、インタビュー、フリートーク、エッセイなど、リアルな音声たっぷりでしかも全てスクリプト付きなんですから。素晴らしいリスニング教材です。
ところが、去年の年末に突然iPodが壊れました。
その頃には、ヒアリングマラソンの音声も何周も聞いていて、新鮮味がなくなっていたので、同じものを聞くためにアレコレするより、別の音声も聞いてみたいと、YouTubeやポッドキャストなどあれこれ試し始めました。
一方で、子供を連れて車で移動する時、我が家は何かしらのCDをかけてきました。テレビや映画が常に見れるような設定はどうしても嫌だったので。(だって家で十分見てますから。車移動する時くらい外の景色を眺めて目を休めてほしいというのが私の考えです。)
幼児期には、童謡や昔話の歌のCD。
年中さんから小学1〜2年は日本や世界の昔話のCD。10枚組のパックはなかなか聞き応えも◎。
この頃の子供達は、分かりきっている展開を楽しみたいというのがあり、何度も何度も聞きたがったので、長距離移動に大活躍でした。
でも、冒険物のハラハラドキドキな長編映画を楽しめるようになると、だんだん日本昔ばなしや世界の童話CDの繰り返しが飽きてくるんですねぇ。
「お母さん、もうお話のCD飽きた!」
突然言われて思いついたのが、ハリーポッターのオーディオブックです。
学校が休校になった時に、字幕映画に慣れてもらいたい欲もあって一緒に見た「ハリーポッターと賢者の石」に当時小学4年と2年の子供達は大はまり。その「賢者の石」をオーディオブックで聞けばもう一回映画見れるよとエサで釣って(笑)、audibleの利用申し込みをして、スマホと車のオーディオをつなげるケーブルも旦那さんがコンビニでサクッと買ってくれて、さっそく聞き始めたところ、ありがたいことに大はまり。
小学5年と3年という学年が良かったのかもしれません。時々難しい言葉の説明をするくらいで、集中して聞いてくれるようになりました。
audible を始めた2021年11月は、月額1500円で1コイン+1冊プレゼント、1コインで1冊購入できるというのが日本版audible のシステム。毎月のコインはハリポタに使って、英語関連は無料のポッドキャストを聞くつもりでした。(それでもアルクとかいろいろあるので、お得感満載なんです)
audible が太っ腹サービスに?!
そしたら、1月の終わり頃に、コイン縛りなしの月額1500円で聞き放題にサービス内容が刷新されたんです!
一部特に売れてる本は別途購入が必要とは言え、ハリポタ日本語版は全て聴き放題。(外国語版は購入が必要です)
音声言語による検索も簡単になって、英語、イタリア語の本もたくさん聴き放題対象に。何というタイミングの良さ。アメリカ版audible にしようかと思っていたけど、しばらく日本版でいきます。
語学学習にもぴったり
教材と比べて、本は圧倒的な文字数、単語数があります。次から次へと流れるように耳に入ってくる感覚は、外国に行って外国語にとことん触れる感覚に少し似ていると思いました。
多読をしようにもどうしても知らない単語が気になってなかなか進めない、という人も、オーディオブックによる多聴ならやりやすいと思います。手がふさがっているときは停止ボタンを押せないので、知らない単語は強制的に周りの情報から推測するしかありません。
大人向けの外国語オーディオブックは、ある程度聞く力がないと雑音が流れて終わる可能性があります。なので、ヒアリングマラソンのようなリスニング教材で音のつながりや音声変化を学んでリスニング力をつけてからがおすすめと、私の英語やり直しの師匠エバンス愛さんは主張しています。
ヒアリングマラソンも、ある程度文法や語彙が身についてないと、ついていくのが厳しいというのが私の印象です。
文法も語彙もこれから、小さなお子さんもいるという時は、とことん小さい子向けの絵本から始めてみたらいいんじゃないかと思います。
じゃあ具体的にどんな絵本にすれば良いのと疑問に思ったあなたにおすすめなのが、絵本の配本サービスをしている童話館のサイトです。
童話館は、質の良い絵本を厳選して年齢別の配本リストを毎年更新しています。ウェブサイトではそのリストが一部公開されていて、その中には必ず外国語原作からの翻訳絵本があります(童話館は海外の絵本の翻訳にも力を入れています)。
その中の絵本の原作をaudible で聞けばいいんじゃないかと。本(紙の本、電子書籍)もAmazonなどで大抵は購入できます。
例えば、0〜1歳向けのコースにある「コロちゃんはどこ?」の原題は「Where’s Spot?」です。
お母さん犬が、息子を探して家の中のいろいろなところをのぞいていく話で、
「〜の後ろ/中/下かな?」は
“Is he behind/in/under the 〜?”と簡単に対比できます。英語の難易度としては中学英語くらいでしょうか。(この絵本の日英両版比較の話はこちらに書いています)でも、これのオーディオブックをaudible で調べたら、残念ながら聴き放題対象外で別途購入が必要でした。しかも、音楽と歌、台詞もかなり追加された豪華バージョン(他のお話と歌も収録されていて合計1時間44分がAmazon会員価格¥1,120)視聴ボタンから聞けますが、いつ絵本のセリフが出てくるのかという視点で聞いても面白いです^ ^ (視聴だけで5分も聞けます!)
2〜3歳向けコースにある「はらぺこあおむし」の原題は The very hungry caterpillar ですが、なんと紙の本では英日バイリンガル版もあるそうです。
オーディオブックは純粋に原作を読み上げたもの(かじる効果音付き^ ^)で8分間で会員価格¥630でした。発音だけでなく、間の取り方も勉強になります。こちらの視聴は1分間。
3〜4歳向けコースにある「三匹のやぎのがらがらどん」の原題はThree Billy Goats Gruffですが、ここまでくると、構文も少し複雑に関係代名詞や、前置詞を繰り返して修飾した長めの文章も出てきます。
この作品、audible では、いろいろなバージョンのオーディオブックがあるものの、上のマーシャブラウン作のものは残念ながらありません。でも、聴き放題の作品を聴き比べても面白そうです。日本の昔話でも、いろいろなアレンジがあったりしますよね。そんな感じかなと。例えばこのaudible 聴き放題の作品は6分間の音声で、やや早めの朗読。0.9倍速や0.8倍速など速度を落とすボタンがあるので聞きやすいスピードから始めて、少しずつスピードを上げていく方法もいいかも。
紙の本を見て、文章の品詞構造を分析したり、単語や文法を調べる。audible ではネイティブの朗読が聞けて、発音やスピーキングの練習にも、リスニングにも、ディクテーションにも使えます。
おまけに、音声の雰囲気を再現して英語の絵本の読み聞かせをしたら、お子さんも英語に興味を持ってもらえるかもしれません。我が家では同じ絵本の日英読み聞かせは嫌がられましたが(苦笑)、英語版しかない絵本は時々読んでと持ってきてくれます。
さらに嬉しいのは、小さい子供を寝かしつけながら、暗闇でひたすら寝てくれるのを待つだけの、何もできないあの時間(2歳の時はMAX2時間とか。。。)を、オーディオブックを聞く時間にできるところです。しかも子供向けのオーディオブックの場合、こちらも癒されて、隣の子供の頭を撫でたり、胸やお腹をポンポンできる心の余裕が生まれる気がします(個人的な感想です)。ちなみに私は、何かの異常を聞き逃さないように音量は最低レベルで、イヤホンは片耳だけで聞いています。
親子で耳を育てよう
オーディオブックを始めてよかったことは、こんなにたくさん↓
・帰省時の長い移動時間が家族の楽しみになる
・自力で読むには時間的に難しい長編小説を聞いて味わうことができる
・小学生チームがじっくり話を聞けるようになった
・ハリーポッターを聞きながらの方が子供達の片付けや上履き洗い、その他お手伝いがはかどる(笑)
・早朝や深夜の家事時間、車通勤時間が自分の勉強時間になる
・語学以外のテーマの日本語の本(仕事全般、人間関係、子育て、ダイエット、起業、書き方、歴史など)も人生にいい影響が出て、結果的に語学にも活かされる(知識、経験が増えると語学学習のスピードもアップ)
・日本語の語彙が増える→外国語の語彙も増える
・ノンフィクションの論理の展開方法などが学べて、自分が書くとき話すときの参考にもなる
・動画より簡単に停止できる
いかがでしょう。
オーディオブックは子育てしながら勉強したい人にはぴったりのツールだと思いませんか?私が使っているのは、audible ですが、気になる人はぜひチェックしてみて下さい。
童話館の公開絵本リストで4〜5歳以上向けのコースで英語のオーディオブックのある本は、また後日サンプル音声をチェックしてから紹介しますね!
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