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トランペットとスランプ( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )

毎朝7:30にTwitterやFacebookで更新しております「 #今朝の一言_ラッパの吹き方 」。先日こんなことを書きました。

自分がどうやって音を出していたかわからなくなることをスランプと呼ぶ場合があります。最近そう言えばあまりこの言葉聞かなくなった気もしますが、死語ですかね、どうなんでしょう。

スランプになる原因は無限にあって、その理由は人それぞれなのですが、よく言われるようにスランプを抜けられるとひとつ成長することが多いように感じますので、決して悪いものではないと思いますが、メンタルはやられますよね。できるならあまり遭遇したくありません。

そのための大切な2つのキーワードを「#今朝の一言_ラッパの吹き方」は文字数の関係もあって書ききれなかったため、ここに記しておきます。

〇〇してはならない

スランプは今まで知らなかったことを知って、それを実践に取り入れた際に起こることが多いように感じます。一番多いのが奏法に関してだと思うのですが、例えばアンブシュアを矯正するとか、セッティングを変えるとか、こうしたことって結構ハイリスクです。やっちゃダメというわけではないのですが、ひとつ必ず覚えておいてほしいのが「今の自分を否定しない」こと。

今までやってきた吹き方を全否定してまったく新しいものを入れようとすると何が起こるか。それは、自分にとって本当は必要である部分さえも否定の対象になってしまうことなのです。

「あ、これは今までマウスピースを当ててた位置だ→ここはダメだ」

しかし、位置に関しては実はまったく問題なかった、なんて可能性があるのです。したがって「〇〇してはならない」発想はとても危険です。

〇〇しなければならない

奏法についてのアドバイスは慎重に受け取る必要があります。これは発信する側も注意しなければなりませんが、まず人間は個体差があるので、自分にとって必要であったり合っている体の使い方であったとしても、他の人に同じように良い影響を与えるかは未知数である上に、伝える言語、受け止める解釈によってもだいぶ変わってしまうのです。

ですので、自分の解釈だけを材料に奏法を改善しようとしてしまうと、何をどうすべきかわからなる可能性があります。したがって、アドバイスの受け取り方はまず、

『具体的な情報を鵜呑みにせず、その人の演奏から生まれてくる音楽的表現を受け止める。』

これが大切です。そしてその表現の真似してみましょう。

そして、もし可能であれば相手から受け取った情報から原理の部分だけを抜き取れると、「では自分だったらこうすると同じことが起こるだろう」が見えてきます。例えば、ハッキリしたタンギングは舌が密着していることから発生する破裂音の発音である、という原理だけを理解し、自分の舌や上前歯周辺のどの場所にどのように密着すればハッキリしたタンギングを生み出すことができるはずです。

レッスンを受けている方や、アドバイスをもらった際に「〇〇しなければならない」という発想には陥らないように注意しましょう。


今回ご紹介した「 #今朝の一言_ラッパの吹き方 」は荻原明のTwitterアカウントと、Facebook「ラッパの吹き方」ページにて毎朝7:30にトランペットや音楽に関する一言を掲載しております。ぜひ「いいね」や「リツイート」などをよろしくお願いします!喜びます。


また、今回のような奏法に関して解決したい方はぜひ荻原のレッスンにいらしてください。僕のレッスンでは奏法についての解説も積極的に行っていますが、そこに必ず「原理」を入れていること、方法を強制させないことを常に心がけています。
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お待ちしております!

荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。