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2-9.トリガー操作
音のツボに当てても
「2-4.音のツボとは」で解説した通り、それぞれのトランペットが持っている音のツボに当てることができれば、原理的には音色はもとよりピッチも安定します。したがって、自分自身が試行錯誤していちいち音のピッチを作っていくのではなく、楽器が本領発揮するためのサポートを奏者がするだけで安定した演奏は望めるわけです。
しかし、トランペットの演奏可能音域内において、ただ2つの音だけがツ
2-8.チューナーとメトロノーム、チューニング
ピッチを合わせる、ということ吹奏楽の世界は取り憑かれているのかと思うくらいピッチ(=周波数)にこだわりを持ち、そして混乱しているように感じます。
もちろん、複数の奏者が奏でる音のピッチの誤差があればあるほど、その演奏を聴く人にも、演奏者本人にもストレスが生まれて「美しさ」からかけ離れます。ですから、ピッチは安定していたほうが良いのは当然です。
しかし、そのピッチを合わせる方法や考え方が問題
2-7.ロングトーンの正体
ロングトーン、していますか?
私が知っている限り、ロングトーンを取り入れていない吹奏楽部に出会ったことがありません。また、ロングトーン練習が必要である、と考えている方、そして実践されている(できるだけ実践すべきだと考えている)方も大変に多いように思います。
ピアノや打楽器の音は出た瞬間から減衰、消滅します。そのため、音を持続させるためにトレモロやトリルなどの技法を用いることになりますが、管楽
2-6.タンギングの実践
今回は実践です前回は「タンギングの基礎」と題して、タンギングの考え方とその方法について解説しました。今回はより実践的に書いてまいります。
前回の記事をご覧になっていない方はぜひそちらを読んでいただいた上でこの記事を読み進めてください。
open位置open位置というのは要するに音が出ている時間のことで、楽器が最も鳴る部分=音のツボに当たっている状態を指しています。音のツボに関しては少し前にこ
2-5.タンギングの基本
最初に教わったタンギングの方法に長年悩まされましたトランペットを始めた中学生の時。先輩からタンギングとは「上の前歯2本の中央に舌を突く」と教わりまして、疑うことなく、気づけば音大生になっていました。
音大入試の時から師匠に「タンギングが下手」と常に言わ続け、それでもどうしていいのかよくわからずに苦労した記憶があります。
「上の前歯2本の中央に舌を突く」という竹槍で攻撃するような方法を聞かされ
2-4.音のツボとは
音のツボという言葉、一度は耳にしたことがあるかと思います。しかし、音そのものは実体がありませんから確信を持って捉えることが難しいと感じやすく、場合によっては非常に抽象的、神秘的な存在として使われてしまいます。しかし明確なイメージと再現する方法を理解すれば音のツボは非常に現実的なものであり、決して複雑なものではありません。
そこで今回は音のツボとは何か、そして音のツボに当てた音を出す具体的な方
【インデックス】 トランペット技術本
「技術本」全記事掲載完了いたしました!ぜひ順番にご覧いただければ幸いです。
0.はじめに ~技術(テクニック)とは何か~(無料記事)(2019.01.15公開)
第1章 —練習って何?—
1-1.教則本の使い方(2019.01.29公開)
1-2.練習と研究・実験(2019.02.12公開)
1-3.ウォームアップと基礎練習(2019.02.26公開)
第2章 —基礎的な技術を身に
2-3.声に出して歌える力とトランペット演奏技術の関係(ソルフェージュ)
ソルフェージュ最強説これは私がレッスンで実際に体験した話です。その日は個人的な事情でC管しか持っておらず、C管でレッスンを進めていました。生徒さんはBb管です。
「ではFの音を吹いてみましょう」と伝え、先にFをロングトーンし、音を重ねてもらうために待っていました。
私はC管なのでFの音を出すために1番ピストンを押しています。
生徒さんはBb管なのでFの音はピストンを押さずに出します。
し
2-2.曲中のブレス(息つぎ)
演奏途中にブレスをするのは悪いこと?演奏の最中に訪れるブレス(息継ぎ)。それをせずに吹き続けられたらどんなに楽だろうか、と思ったことありませんか?
合奏でハーモニーを奏でているとき、みんなで相談しあってブレス位置をずらすカンニングブレス、したことありますか?
みなさんは、演奏途中のブレスが悪いこと(=しないほうがいいこと)だと思っていませんか?