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美容師が考える教えるということ

頑張って美容学校→国家試験を合格し、晴れて美容師になってから、毎日毎日練習の日々を送っている時は、大変で大変で、体も疲れるし、仕事もハードだし、なんでこんなに大変なんだろう・・・と思って、やめていく人が多いのが一年目。

この頃に、「先輩に怒られた」とか「お客様に叱られた」というのは、大変のうちには入りません。だって、はっきりと【原因→結果】だから。何かがあったから、先輩に怒られたわけですし、その何かを治す努力をすればいい。お客様に叱られた時も同様です。

しかし、一番厄介なのが、【自分の心の持ち方が変えられなかったこと】が原因で辞めることです。この場合、一生、どこへ行っても、このハードルが乗り越えられずに何かに不満を持って生きていくことになるんじゃないかな。

美容師の仕事は、自分の中で「楽しい」「綺麗」「美しい」というものを追求する心を育てられるかどうかにかかってきます。これはもちろん教える側も大切。ただ技術を教えるだけではこの「感動」を教えられない。美容師は技術職だから技術を教えたり、接客術を教える先輩はたくさんいますが、この心を育てる方法を教えられる人が少ないのかな・・と。

何でもいいですが、楽しいを追求させること、綺麗を追求させることを、一年目に先輩は心から教えて欲しいと思うし、どんな仕事でも言えることではないのかなぁと。

後輩ができて、教え方に悩んでいる人は、これを教えなきゃという物理的な教える内容も大切ですが、ここを見直してみるといいのではないのかな?と、今の私は考えます。