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『言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える』樺沢紫苑著 読書感想

私には聴くと安心する2つの言葉がある。

どんなにつらい状況でも、逆境に立たされて
いてもその言葉を聴けばたちまち勇気が湧いてくる。

精神科医で作家の樺沢紫苑先生の新刊
『言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える』を読んだ。

樺沢先生を知り、初めてお会いしたのが
2年半前の『ストレスフリー超大全』の出版記念講演会のとき。

ビジネス書を本気で読もうと思わせてくれたのも先生の影響で
この4年間で読んだ本は100冊に達しようとしている。

本だけでなく、先生の情報発信の最先端であるYouTubeも大好きで
定期的に観て元気をもらっている。

私の好きな言葉、そのひとつ目は


「とはいえ」


樺沢先生のYouTubeを視聴していると、たびたびこの言葉が発せられる。

当書では「全てをチャラにできる言葉」と書かれているが
私にとっては最高の救いの言葉だ。

視聴者からの「朝散歩」に関する悩み相談を受けて、樺沢先生はひとこと目にこう言った。

「朝散歩は、起床後1時間以内に15分以上やるのがいいでしょう」

簡単そうに見えて、最初はじめるときはかなり大変。決まりきったことを言われると、人間は拒否反応を示す。

そこですかさず先生が一言。

「とはいえ、難しいのであれば、午前中に5分の日向ぼっこから始めるといいです」

高かったハードルがぐーんと下がって「行動化」を促してくれる。

この言葉に助けられた視聴者は星の数ほどいると思う。私もその中のひとりだ。


話は変わるが、私の両親は私が幼い頃に別れ、小学生以降は母親と2人暮らしだった。


母も病気がちだったので、外でフルタイムで働くことはできなくて、パートや内職で生計を立てていた。

ある日は、母の財布に数百円しか入っていないこともあって、幼かった私でもさすがに

「大丈夫なの?」

と心配になるほどだった。

でも、どんなときでも母は

「なんとかなるよ」

と笑顔で言ってくれる。

この「なんとかなるよ」が私の好きな言葉の2つ目。

この言葉には何度も何度も何度も何度も救われた。

大切なのは見せかけだけの言葉ではなくて、母は「行動」してくれていた。

母は裁縫や編み物が得意だったので、友人の裁縫の手伝いや編み物を自分から積極的にやっていた。

母は魔法の言葉と自分から積極的に行動することで、幾度となく難を逃れてきたのだ。

「言語化」をすることで自分も、そして周りの人も救うことができる。

当書を読んで得た最大の気づきである。

私も元気をなくしている人を見かけたら、勇気づけの言葉をかけられる、そんな人になりたい。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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