課題解決なんて考えなくていい
答え合わせのための課題探し
新規事業や新規サービス開発に取り組んでいると毎日といって聞くのが
(そして自分でも言っているのが)
「それってどんな課題があるの」
「そのユーザー課題って本当に実在するの?」
である。
事業を創る、サービスを提供するということは、ユーザーが持っている何かしらの課題かもっと良くしたいという欲求を解決・満たすことである。
やや専門的に言えば、PSF(Problem Solution Fit)を行うことである。
でも、最近あまりに「課題・課題・課題」「解決・解決・解決」「価値・価値・価値」と考えていると、嫌な澱のようなものが溜まっていくのを感じてしまう。
ああ、そうだ、テストの問題を解いているみたいだと。
何かしらそこには、答えがあって、それに合わないもの以外は間違いだという。
僕が、プランナーをやっていたときに一番言われた、一番嫌いな言葉がある
「あのー、これってどんな先行事例があるのでしょうか?」
(先行事例? 無いよ、だってあなた達は「新しいもの」を創りたいんでしょ? )
なんでそんな当たり前のことをしれっと聞くのかがわからない。
これも結局同じ、答えが欲しいから、間違えたく無いから。
自分の頭と心で考えることを取り戻そう
僕はデザイン思考が好きだし、デザイン思考を学んできたし、今もデザイン思考を使って仕事をしている。
でも、仕事以外でサービスを考える時にデザイン思考はもうあまり使わない。
「デザイン思考を使えば、創造的である。デザイン思考を使えばイノベーションが起こせる。デザイン思考を使えば、課題を解決できる」
デザイン思考を検索したり、本を探したりするときのリード文によく書かれている言葉。
◯◯の勉強法なら偏差値が20上がります、難関国立大に受かります、早慶MARCHに届きます。みたいな。
Design Thinking is Bullshitまでは言わないけど、もうちょっと自分の頭と心で考えようよと思う。
「あなたがいない」サービスに誰が感動するのだろうか?
課題は大事、課題は本当に困っている人がいるし解決しなければならない。
でも、あなたは、なぜその課題を解決するの?
ロベルト・ベルガンディは、愛と言ったし、田子學先生もラブだと言った。
https://www.advertimes.com/20141113/article174964/
新規事業とか新規サービスとかは、ややもすると光が十分当たっているところで電球を作ろうとしていることがある。
課題がある(はず)だ、まだ(なんとなく)暗いと言っている人がいる、(どちらかと言えば)もっと明るいと快適だという人がいる
照らしたところでもう眩しくない?
だから、もう一回自分に戻って、自分に問いかけることから始めよう。課題から入るのではなく、自分の中から始めてみれば多くのことがもっと良く視れるようになるはずだから。
すくなくとも新しいものを作って人に届けるのであれば、そうしないといけないと僕は思っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?