見出し画像

eyes bear

目の下のクマがひどいと人に話したら、いま話題だからねと言われ、そうそう寝不足な人が増えたのかねえと返したら、そっちのクマかと言われた。

そんな話あるわけねーだれと思うような聞き違いや勘違いというものは案外とあるもので、【隈】と【熊】くらいは可愛いものではあるのだけれど、寝不足のぼんやりした表情かで、だれにはくがいされるでもなく、まるまると木の実を食べて肥えたクマがでんぐり返しをしているような様子を思い浮かべてほっこりした。

しかし、現実的に熊が人里に降りてきている状況は歓迎できない。無責任な動物愛護団体が、駆除せずに森に撃退すべきだなんて簡単にいうけれど、そういう人たちは森を切り拓いた後の都会にのうのうと暮らしていて、現地に自分たちが暮らして、その偉そうに語る撃退とやらを自分でやってから言えと感じてしまう。

私の母方の実家はそれなりに田舎で山があり、車を運転していて野生動物に出くわすことも珍しくはない。タヌキが多いが、何度かイノシシに出会したこともあり肝が冷えた。

幸い、まだ熊には出会したことはないが、出没注意の立て札がある箇所もいくつかあって、けして他人事ではない。実家ですら熊が出たことあるしな。そんなに山じゃない田園地帯だというのに。

クマのプーさんだとか、パンダとか、愛らしい動物の姿は、安全地帯から見ていれば、そりゃ可愛いけれど、実際に暮らしの中で対峙しなければならないとなったら簡単なことではないし、綺麗事では済まないだろう。

目の下のクマくらいのとぼけた話でいられたらいいけど、自然との共生なんて人間側のエゴをスルーした物言いはどうなのだろうかね。

そういや、エコだのロハスとか言っていた人たちはどこに消えたのかな。さてさて、、、。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?