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1月2日…私のもとへ帰って
スイセン(水仙) Narcissus
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ヒガンバナ科/スイセン属/多年草/樹高15〜50cm/開花12月〜5月
スイセンは地中海沿岸を原産とする植物である。平安時代、遣唐使が薬草として房咲きのスイセンを日本に持ち込んだとされる。名前の由来はギリシャ神話に登場する美しい青年ナルキッソス (Narcissus) にちなむ。彼は泉に映る自分の姿に恋をし、その想いが叶わず命を落とした。その後、彼が倒れた場所にはスイセンが咲き、人々にその物語を語り継ぐ花となった。
スイセンの花言葉「私のもとへ帰って」は、この神話に由来していると考えられる。ナルキッソスが自分に恋をしたように、愛や想いが巡り巡って戻ってくることを象徴しているのかもしれない。
また、スイセンはその美しい見た目だけでなく、古くから薬草としての利用もされてきた。特に球根に含まれるアルカロイド成分には鎮痛や解熱効果があるとされ、民間療法で用いられることもあった。ただし、毒性も持つため、取り扱いには注意が必要である。
冬から春にかけて咲くスイセンは、凛とした佇まいで寒さの中に希望の光を届けるような花である。その姿には、古代から現代に至るまで人々を魅了してやまない不思議な力が宿っている。
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