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フォース論・Ⅱ バランサー、「選ばれし者」アナキン・スカイウォーカーの役目について

前回は、フォースのバランスについて、ライトサイドとダークサイドの関係性をもとに論じました。この稿では、フォースの"所有者"たちであるジェダイとシス、そしてフォースにバランスをもたらすと予言された「選ばれし者」アナキン・スカイウォーカーの関係性について論じます。

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フォースを安定的に独占しようとしたジェダイは独自に掟を設けました。一つは恋愛禁止制度です。急にアイドルみたいな話になりましたが、ジェダイは欲求を抑え込むことで平和を守護しようと考えた組織です。欲はダークサイドに繋がり、力を自分のために使うことになるため、という理屈です。でも、恋愛感情を禁止するのって、常識的に考えて不自然ですよね?また、ジェダイは組織の維持のためにフォースの強い子供を物心もつかぬ頃から親元から離し、訓練した。これもまた変というか、抵抗感があるルールです。

ジェダイと敵対するシスについても、暗黒卿はフォースを自身のためにフォースをどう使えばよいかを探究しますが、それにあたり弟子を一人しか持たず、その弟子に力の全てを継承させる。力の探究の成果は門外不出とする。そして弟子の力が師匠を上回ったとき、弟子に殺させる。このルールもまた生理的に嫌な感じがします。

つまりフォースを独占所有しようとしたジェダイやシスは、不自然なルールに縛られた存在だった。映画(主にエピソード1~3)で描かれたようなジェダイやシスが独占所有するフォースは、結局は所有者意外には別の力(それは崇拝の対象かもしれないし、暴力への恐怖かもしれない)に写った。

ところが、そうしたルールに縛られない存在がいました。アナキン・スカイウォーカーです。

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