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最新技術の展示会TECHNO FRONTIER その2

除電技術の展示はなし

電気自動車を中心とした最新技術の展示を巡りました。EVだからモーター系の展示は多い。その中で気になった展示を見つけ、質問をしました。
「モーターは回転するから静電気が多く発生しますが、どのように対策していますか?」展示会では様々な質問があると思いますが、このような質問はまれだと思います。多くはどの位のトルクなのかとか、消費エネルギーを聞かれるのでしょう。
担当者は「通常のベアリングでなく、セラミックのベアリングがあります」という答えでした。鉄製のベアリングとは違い、セラミックは陶器なので絶縁性があります。
昔の電柱では電線と絶縁するために陶器製部品を使っていました。
絶縁すれば帯電しないかというと、それは間違いです。陶器と似た物質にガラスがありますが、導電性が低いので帯電量が多いのです。
私の質問の仕方が良くなかったのかも知れませんが、モーターのベアリングを絶縁体のベアリングにすれば帯電は防げるのか?疑問がありますので、今度、除電の技術協力をしている工業高校の先生に聞いてみます。

現行の鉄製のベアリングを使っているモーターで言えば、静電気はかなり多く発生します。それなので、エアコンの室外機とか、洗濯機とか、業務用掃除機等はアースを取っています。それだけ静電気が発生している証拠で、メーカーは悪影響を知っているから対策しているのです。
応用範囲の多い除電は、家庭でも役に立ちます。

仮にセラミックス製のベアリングで静電気の帯電が抑制出来たとしても、コストの壁があります、日本製のベアリングは世界最高品質で安い。それをセラミックス製にしたら、コストは数倍では足りないいでしょう。それでは広めるのは難しい。
宇宙とか軍事関連ならまだしも、今のところは一般的な価格にはなりませんね。
この担当者にも除電の活用例で「ウチのエアコンの設定温度は29~30℃です」と言ったら驚かれていました。

ダイソンの例で分かるように、現行の物を除電することで手軽に低コストで性能が上がる。例えば、取り付けられているモーターを固定しているボルトやナットをマジ軽ナット・ボルトで固定するだけで、除電出来る。
マジ軽ナットシリーズは後付けでも効果があるのが大きなメリット、耐久性があるから再利用も出来ます、どれだけコストパフォーマンスが良いか。

会場には中国製のEV BYDが3台展示してありましたが、人はまばら。他の中国メーカーでしょうか、自動車一台を分解して展示しているものがあり、写真を撮りました。
米国やEUでの大幅な関税アップで、売り先は日本がメインになるでしょう。
日本は関税どころか、輸入EV自動車に補助金を出している国です。関税を増やすにも法律改正が必要(高橋洋一氏)だそうです。
太陽光発電もそうですが、政治家や経済界、官僚がべったりだから変わることはなさそうです。

静電気の巣の一つ、ディファレンシャル

これだけ多くのギアが噛合いながら回転する。それは凄い量の静電気が発生し、オイルの粘度が高くなって無駄にエネルギーを消費する。デフのケースに「マジ軽ボルトを付ければ粘度上昇が抑制されて…」と話したくなりますが、外国の展示なので口チャックです。

自動車は回転する部品ばかりで、静電気の「地産地消」が有効

前述の通り、デフには元々粘度の高いオイルを充填しています。帯電でもっと粘度が高くなり、作動に無駄なエネルギーを取られてしまう、それを除電すれば少ない力で動かせる=省エネルギーとなるのは、中学校の理科 エネルギー保存の法則で学びました。

機械に限らず何でもそうですが、100のエネルギーのうち、何パーセントが有効に使えるかが重要です。現在の技術では自動車のエネルギー効率は頑張っても40%。残りの60%は熱になったり、摩擦で消費したり、機械的損失で失われています。

前述の通り、エネルギー保存の法則は中学校で学んだはずです。でも、大人になると意外と忘れてしまう人が多いのに驚いています。工業新聞社はまさか覚えていますよね?
その失われているエネルギーを安価で減らすのがマジ軽ナットの除電技術。つまり省エネ技術なのです。
自動車の部品では回転・摺動するものばかりで、静電気が多く発生・帯電して動きを悪くしています。静電気を放電(除電)すれば、使えるエネルギーが増えます。

夏休みに入り、出かける機会が増えました。すると大体は渋滞にはまります。少し走っては止まり、また走る。イライラするものです。ここでもマジ軽ナットがお役に立ちます。
近年、ECOモード発進の車が増えています。燃費改善のためにそうしている訳は、物は動き出しに多くのエネルギーを使います。自転車でも漕ぎ出しに一番力が必要です。それなのにパワーを抑制されてしまい、更にイライラする。
マジ軽ナットを取り付ければタイヤの転がりが良くなるから、スルスルスルッと軽く走り出す。転がりの良さは一般道でも高速道路でも効果を発揮します。しかも、タイヤの潜在能力を引き出すから、走行安定性まで良くなる。少ない力でも回転するから、タイヤの負担が減って寿命が長くなります。
少しの投資だけで、エネルギーが節約出来て走りも良くなり、結果的におサイフにもやさしい。
すでにお盆休みに試そうと購入される方が増えています。購入順に順次発送していますが、どうせ試すのならお早めに。

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テクノフロンティアを巡っていると、ケーブルの電気の流れによって発生する電磁波をシールドする展示に目が止まりました。静電気と電磁波は兄弟のような物だからです。ケーブルを裂いて中が見えるようにした展示でした。高圧電流になるほど静電気も増え、電磁波も多く発生するので、そのような悪影響をシールドして防ぐ技術です。

予想外のブースもありました。工業界の業界紙、日刊工業新聞のブースがあり立ち寄りました。確か日刊工業新聞だったと思うのですが、昔に関わっていた光ディスクの記事が新聞に掲載された事がありました。
マジ軽ナットの除電のメリットを日刊工業新聞の方に話しましたが、ブースにいるのは営業部の方。取材の記者に話してみるとなりました。
持って行ったマジ軽ナットシリーズやパンフレット、掲載されているサイトもお見せしましたし、トヨタ自動車が同じ目的で特許を取得している事もお伝えして「技術が分かる方に見てもらって下さい。そうすれば、この技術が必要とされているのが分かります」とお伝えしました。

今のところ連絡は来ていませんが、工業新聞の記者はエネルギー保存の法則を知らないのでしょうか??まさか、そのような専門家バカではないと思うのですが…。
専門家バカとは、長い間専門的な事をやっていると、自分の理解出来ること以外は受け入れられなくなる人を指します。
特に技術が進んだ現代、「大金を投じて大きな施設で何十年もかけないと技術が進む訳がない」という思い込みに縛られている人がいるのです。確かにそのようにしないと進まない技術もあります。でも、それだけではない。

静電気という言葉が悪いのかも知れません。英語ではstatic electorocityと書きますが、staticは静止させるという意味があります。
小学生の時に下敷きを擦って静電気を発生させて、髪の毛を持ち上げて遊びました。髪の毛という物質を、重力に反して持ち上げる程の力が静電気にはあります。
では、髪の毛より軽い空気や混合気は、何も影響は受けないのでしょうか?
静電気で困る事は日常で溢れています。でも専門家バカになると、それが繋がらない。何か自分が特別な知能を持っているか、難しい事をしないと問題が解決しないと思い込むのではないか?そう考えるようになりました。

私は「除電は確かに効果があるが、何でだろう?」という所から入りました。理由は分からないけれど、プラシーボ効果ではない。のちに除電の特許を取った友人も少しは教えてくれましたが、余り詳しくは教えてもらっていません。
テストドライバーをしていましたから、「なぜ、このような変化が起こったのか」を自分なりに分析して、彼に「こうなったのは、こういう理由だから?」と伝えると「そうだよ」という感じです。様々な箇所を除電して評価しましたが、原因と現象の分析を間違った事はありません。
一番時間がかかったのが、ラジエターホースの除電です。なぜトルクが増大するのか理解するまで3日かかりましたが、分析は正しかったのです。

静電気を除電すると、各部品がスムーズに動く。少ない力で動くからハンドリングも良くなるし、部品の寿命が延びてコストダウンにもなります。
天下の業界紙 日刊工業新聞の記者ならこの位は分かるでしょう。まさか、専門家バカでなければいいのですが。

結局、除電技術の展示はありませんでした。それならばと出展したい気持ちはあるのですが、お金がかかりすぎます。家内が会社で出展していたので良く知っています。学校の特待生のような制度があれば出したいですね。
9月にオートモーティブワールドがあるので、こちらこそ本命。行きたいと思っています。


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