Tristars-Tec. トライスターズ テック

自動車メーカーの元開発テストドライバー。 有名な2輪レースチームの部品を製造していた友…

Tristars-Tec. トライスターズ テック

自動車メーカーの元開発テストドライバー。 有名な2輪レースチームの部品を製造していた友人と共に静電気の除電を研究し、2014年に特許を出願、2018年に取得。 特許を応用した、タイヤを除電する”マジ軽ナット”をBASEで販売中。 ..

最近の記事

自動車開発の想い出 その3

走行テストの内容 守秘義務に触れない程度で説明します。一口にテストと言っても、様々です。ベンチテストといって、エンジン単体でテストする部署。実走してオートマのミッションだけをテストする。耐久テストといって、長距離を決められた走り方で走る、そのほかにもたくさんあります。 私が所属していたのは、耐久走行のテストをする部署でした。テストコース内を決められた順序、決められた速度で走る。路面も砂利、石畳、舗装もあれば、カーブの道もある。 もちろん、外周の一番スピードが出せるコースも走

    • モノ作りの考え方 #5

      軽量化について書きます 物を動かすにはエネルギーが必要ですね。同じ重さなら馬力が大きな方が早く動かせる。同じ馬力ならば、軽い方が早く動く。中学生時代、自動車レースに興味があり、F-1のレースもテレビで観ていました。その頃はFRPでアルミのハニカム(六角形のハチの巣状)を挟んだ、複合材料が使われていました。それから、アルミ材が主でした。ネットもない時代に、多分雑誌を読んで知ったのだと思います。小学生の低学年では、飛行機博士。特に戦闘機に興味がありました。飛行機自体、飛行距離を

      • 自動車開発の想い出 その2

        米国から来た、日系二世のお話 大手自動車メーカーですから、北米やヨーロッパにも系列会社があります。 その頃は、中国をマーケットにするという考えはありませんでしたから、自動車大国のアメリカと自動車の発明国のドイツに追いつき追い越せと躍起になっていた時代です。 電気自動車は今のところはリチウム電池が効率が良いとされています、中国はリチウム電池に必要なコバルトの産出国 コンゴを押さえました。電池の主要物質を押さえて覇権を握るという戦略です。 いくら頑張っても日本のエンジンの技術に

        • 自動車開発の想い出 その1

          過去を思い出しながら書いています 守秘義務に抵触しない範囲で書きます。会社では、最初は決まった走り方でテスト乗車して報告書を書くだけでしたが、交替制が体に合わずに日勤に替えてもらいました。日勤でもテストで乗車はするのですが、眠気との戦いはありません。何しろ、お昼ご飯が充実しています。大きな社食で選び放題。払うお金は夜勤と同じ。なんだかなぁ~って感じですね。ただ、朝が早い。距離もあり、ものすごく渋滞するので、朝早く出勤していました。 テスト走行の合間に、たまに資料を作る仕事も

          モノ作りの例 #5

          ただのカーボンファイバーではありません 今では、高性能のロードバイク、クロスバイク等ではカーボンファイバー製のフレームとか、フォークでお馴染みとなっています。私は意外と早く見かけていました。時はまだ昭和。レース部品をFRPで作っている仲間がいて、同じ型で希望があればカーボンファイバーで貼っていました。当時、カーボンファイバー製で大きな部品を使っていたのは、多くがワークスか大手のレースショップでしょう。 時が経って随分普及しました。15年程前でしょうか、トライアルの草レースに

          モノ作りの例 #4

          ガソリンタンクの修理例です インスタに上げて好評だったのが、古いオートバイのガソリンタンクの修理です。 実は、20年近く前に同じことをやって修理した事があります。 それで、ちょっと口に出したのが運のつき。また、やる羽目に…。 もう部品が出ないそうで、オークションサイトで買って塗装を剥がしたら、酷い物だった。出品者自身が修理したのではないでしょうけれど、修理が疑われそうな角度からの写真はなかった。 総合的に判断すると、誰か特定は出来ませんが事故で飛んだタンクなのは間違いありま

          ラガは何しに日本へ?

          成田空港でインタビュー&密着決定!この記事は2024年6月23日公開の最新です。 人気テレビ番組「YOUは何しに日本へ?」で、5月にモビリティーリゾートもてぎで開催された、トライアル世界選手権の様子が放送されるようです。 オートバイには様々な競技があります。その中で一番古い競技とされているのが、トライアル。スーパーマーケットの名前ではありません。 オートバイの基本動作の全てが 含まれている競技です。オートバイに乗っている人でもトライアルを知らない人が大多数、私のTLを見て「モ

          走行テスト #3 オートバイ

          今度はオートバイです タイヤの除電チューニングは、空気を入れるものなら例外を除いて、なんでもOK。車、オートバイ、自転車から車いすまでラインナップ。 それで、その効果を実証実験するために、オートバイでテストをしました。 前にも触れた通り、私は元自動車の開発テストドライバーです。本当は、テストライダーを希望していました。そして、長い間オートバイにも乗っています。 マジ軽ナットの結果は想像以上。テスト車両は1988年式のホンダTL125 昭和のモデル。 トライアルといって、スピ

          モノ作りの例 #2

          みんな知らないけれど、アースって大切なのですよ 電気のアースの話です。車とかバイクとか、ある程度古くなってくると、当然配線も劣化して来ます。金属の表面も酸化してきます。それで、導通が悪くなる。車なら例えば、フューエルポンプ。今の車のほとんどは、スペースを稼ぐためにポンプがタンクの中に入っています。 余り知られていないけれど、ガソリンには水分も入っています。ガソリンスタンドの大きなタンクの底にはすごい量の水が溜まっています。それを定期的に吸い出しているのですが、コストがかかる

          モノ作りの例 #1

          インスタでも上げていますが、いろいろと作っています 後で書きますが、機械に興味を持ったのは中学生。それから、趣味と両輪で技術や知識も学び、人脈も出来ました。 その前に、「では、あなたはどんなものを作っているの」と思うでしょうから、それを書きます。インスタでは長い文章を書けないので、ブログならその考え方や工程も書けます。ご興味を持って頂ければ嬉しいです。 私の基本はオートバイです。未だに興味が尽きません。 オートバイはスピードが速い。今では市販車で400km/h以上出るものも

          除電とは? by 元テストドライバー

          2022年2月からアメブロで記事を書いていましたが、徐々にNoteに引っ越しを進めて行きます。最初の記事から転載しますので、どうぞよろしくお願い致します。 まずは自己紹介から このブログを始めるきっかけは、特許製品の紹介をするためです。 ネットでは表面的な事しか分かりません。ウソを書いても、ある程度はごまかせます。 自分の今までの経験をお伝えすることで、私の人となりをお伝え出来ると思い、そのバックボーンとなる「経験、モノ作り、考え方等を伺い知る事が出来るのではないか」と考

          除電とは? by 元テストドライバー