チェルノブイリ日記 26 ~ ちょっとだけ手抜き工事?
謎の建物ばかり
前回のあらすじ。
プリピャチの街に着いたらチューしてるカップルがいました。
人がいなくなって30年弱の間で森と化そうとしている街を歩いています。行程表も地図もありませんし、イケメンやガイドと言葉を交わせませんのでどこへ向かっているのかは全く分かりません。
建物が見えて来ました。木で見にくいのですが、何でしょう、懐かしい雰囲気の窓です。子供の頃にこういう窓を見たことがあるような……近所のお医者さんだったかな?
人が住んでいた頃は木々に囲まれることもなくスッキリした雰囲気だったのでしょうけどね。
出入口が飛び出た形になっていますが……屋根が奥に向かって低くなっているように見えますね。崩れてこうなったようには思えないのですが……入ったらいきなり下り階段なのかなぁ?
※ この記事はトリップウォーカーに掲載していた「チェルノブイリ日記」を書き直したものです。有料の設定にしていますが、全て無料で読めます。読み終わって面白かったと思われましたら投げ銭として購入の手続きを行って下されば幸いです。
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この建物も通り過ぎるだけのようです。何の建物か分かりませんがとにかく撮っておきましょう。
手前に何やら……
机と椅子が一体になっています。
机の上には謎の機械と部品が置かれています。
ミシン……にしてはごついなぁ。屋外にある意味も分かりませんしね。
見る人が見れば何の機械かパッと分かるのでしょうけどねー。
出入口は広そうに見えて狭いのね。全面開け放てるようにしたら良いのにと思いますが、何か事情があったのでしょう。
歩きながら何枚も撮っていきます。
少し進みますと……
こちらにも出入口がありました。
先程の目立つ出入口より広いというね。やっぱりあれは地下へ下りる階段だったのでしょうかね。というか地下があるのね? 何のために? 要る?
ズームしますと中の掲示物が見えました。
文字が読めれば何の建物かのヒントにもなるのですけどね。読める方がこの日記に辿り着いてコメントして下さることを期待します。他力本願……良くないなぁ。
結局何の建物か分からないまま先に進みます。
本物のジャーナリストたち
久し振り? に人の姿が……。
縮小した写真では分かりにくいのですが、テレビの撮影で使用されるような大きなカメラを担いでいる人がいます。ガイドが「テレビ局の取材のようだ」というようなことを言っていますし、そういえばホテルでもそれらしい人たちの姿を見掛けました。
私のような観光客の偽ジャーナリストではなくて本物のジャーナリストなのですね。
チェルノブイリくんだりまでわざわざやって来たわけの分からん東洋人ということで取材してくんないかなと思いましたがさすがに声を掛けられることはありませんでした。まぁ取材されたとて言葉が通じませんのでどうしようもありませんが。
崩壊!
進みます。
何やら建物はあるようですが、木が邪魔でよく見えませんね。
とりあえず撮ってはみますけど……こういうときデジカメは良いですね。半ば無制限に撮れますものね。
ちなみにこのときの偽ジャーナリストの私の装備は一眼レフカメラとミラーレスカメラを首から提げ、コンパクトカメラとスマートフォンを胸ポケットに入れているというものでした。故障や紛失のリスクに備えて3台のカメラとスマートフォンで撮影していたのです。まぁメインは一眼レフなのですけどね。
記憶媒体も16GBのメモリーカードを何枚か購入し、毎日交換していました。気軽に来れる場所ではありませんので、写真が全滅してしまわないようにね……。
本当はその場でメモリーカードを交換しながら撮影し写真を複数のメモリーカードに分散させるべきだったと思うのですが、さすがに手間でしたのでそこまでは出来ませんでした。
木々の間から建物が見えるのですが、何か違和感を覚えます。ハリボテのような……?
ぎゃーす!
ぎゃぎゃぎゃーす!
ちょっと待って、建物が崩れてもうてるやん。
この街から人がいなくなって30年弱、風雨にさらされメンテナンスもされずとはいえ……こんなに豪快に崩れるもんなんですかね、建物って。いやまぁ現に崩れていますけど。
建物の周りを歩きます。壁に何やら絵かスローガンが掲げられていたような跡がありますね。
裏側にやって来ました。足元に何かが……?
瓦礫の山や……。崩れた壁、ではありませんよね。
元々の姿が想像出来ませんが、瓦礫がここに集められたのは人為的な力のはずです。
2階の部分はどういう構造なんですかね。扉から外に出て……そこからどうするの? バルコニー?
地上階は階段があって……
あれ、地上にも扉があるのね。階段の先の微妙な高さの扉よ。内部はどういう構造なのでしょう。
さらに崩壊!
ぎゃーす!
屋上からいっぺんに崩れてますやん。
こんなことなります? 手抜き工事? 建物全体ではなくここだけ?
左側から2本の串に刺さった白い棒のような物が飛び出しているのですがあれは暖房器具なのでしょうね。20話で見ましたお湯を流して温めるというあれですよ。
何の建物だったのかなぁ……住居ではなさそうに見えますね。
崩壊した部分の左側。
よく見ましたら屋上からも木が生えているようですね。
右側です。木の寿命がどれほどなのか分からないのですが、いずれは森となり建物は埋もれてしまうのでしょうか。
ところでこの壁はこういうデザイン……ではなくてタイルが剥がれ落ちているのですよね、きっと。
崩壊した2階を見上げるイケメン。
イケメンが何歳なのか分からないのですが、もしかすると子供の頃はプリピャチに住んでいたということもあるかも知れません。
窓から巨大なパイプが飛び出しています。換気扇に繋がっていて……本当は上向きに設置されていたのかな。ですよね。最初からこんな横たわらせているなんてことはありませんよね。
ちょっと覗いてみましょう。割れた窓ガラスに気を付けて……。
お部屋拝見……何の部屋!? 蛍光灯は垂れ下がり、机は倒れ……。
うーん、何の部屋なのかちょっと分かりませんね。原発事故が起こったときのままというわけではないのでしょうけど……。
次回予告
崩壊した建物をもうちょっと見てみます。
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