チェルノブイリ日記 27 ~ 学級崩壊ではなくて学校崩壊の現場とは
屋上から豪快に崩れている建物
前回のあらすじ。
建物が豪快に崩れていました。
自然崩壊なのか、人為的崩壊なのか、どちらか分かりませんがどちらにせよ……こんなことになりますかねぇ。いや、現になっていますけども。
あぁ、理解が出来ないし想像も役に立たない。
日本であれば間違いなく建物の周辺を立ち入り禁止にされるところですがここはチェルノブイリですからね。近付きたければ自由に近付けます。
あれ、ここも立ち入り禁止区域でしたよね。
※ この記事はトリップウォーカーに掲載していた「チェルノブイリ日記」を書き直したものです。有料の設定にしていますが、全て無料で読めます。読み終わって面白かったと思われましたら投げ銭として購入の手続きを行って下されば幸いです。
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窓から建物の中を覗けないかなぁ、と見上げてみます。
おや、何かが掲げられているようですね。
……読めません! あぁ、言葉が分かればなぁ。
別の窓の向こうには何か絵が掲げられているようですね。
肉眼で見るよりカメラのレンズで見た方が綺麗に見えますので……こちらもズームしてみましょう。
軍人の絵?
1945-1985と書かれていますが、他の文字がまるで読めませんので何を伝えるための絵なのか分かりません。
1985ということはこの絵が掲げられたのが1985年以降なんですかね。まさか1年も経つかどうかの後に原発事故が起きて人が住めなくなるとは考えもしなかったでしょうね。
他にも何か見えないかなぁ。おのぼりさんのごとく見上げながら歩きます。
これといって……。
何も見えませんね。
あ! 何やら掲げられている部屋がありました。
子供向けのようですね。お店屋さん? の絵に掃除をする人の絵に動物の世話をする人の絵に……? 世の中にどのような仕事があるのかみたいな話なんですかね。
こちらは……何故に壁に掲げられているものをきちんと撮らなかったのか!
ボケボケです。何をやっているのか約10年前の私……。
それはそうとこれも子供向けのようですね。
ところで外側の壁は残っていますが、内部の壁や床は残っているんでしょうかね。実は崩れていたりして……。
ほら、なんか怪しい部屋あるよ! 向こうが……崩れていますよね。
さらに豪快に崩れている
ぎゃーす!
さらに豪快に崩れている部分がありました。
四半世紀ほど風雨にさらされていたとはいえ……やっぱり建物がこのように崩れるというのは考えにくいですよね。欠陥建築だったのか?
お! 部屋の中が見えそうですね。
4階です。学校っぽい……? 向こうに黒板が見えますね。
黒板に何か書かれています。普段の授業でこのサイズの文字を書くかなぁ? それに消して帰りますよね。
街を出て行くことになった子供たちが最後にこの教室へやって来て思いの丈を書いたのでしょうかね。
3階です。肖像画が目を惹きますね。どなたなのでしょう。
4階と違って小さな黒板です。スケジュール表のような黒板もありますね。教室ではないのかなぁ? 肖像画がどなたなのか分かればヒントになるのですけどね。
3階の黒板にも何やら書かれていましたので載せておきます。うーん、何でしょう。
2階です。瓦礫で部屋が見えません。黒板はありますが、しかし教室にしては殺風景な気がしますね。日本の教室ですと時間割とか当番表とかを黒板の周辺にべたべたと貼りますよね。
2階の黒板にも何か書かれていました。
しかしまぁ、衝撃的な光景だなぁ。
阪神・淡路大震災のとき建物が道路に向かって崩れて瓦礫が散乱している光景をよく目にしたものでした。あの頃を思い出してしまいます。
大きく細長いパーツは床なんですかねぇ。
写真の右下、窓にロケットのような絵が描かれています。子供がいる部屋だったのでしょうか。瓦礫との対比が哀しい……。
ところどころに植物の姿が見えます。写真の右上、屋上にも大きな木が見えますね。
この瓦礫も何十年か後には植物に埋もれているのかも知れませんね。
なんというか……崩れた床を足場に出来そうですよね。
ゲーム脳としてはどうしても瓦礫の上を進んで行って建物の中に入るという想像をしてしまいます。
崩れた床を伝って2階へ上って、ぽっかり開いた3階への出入口に向かってジャンプ! 建物の中には宝箱があるのか、魔物が潜んでいるのか……。
まぁもちろん想像するだけで実際には近付くのも怖いのですけどね。
学級崩壊どころか学校崩壊でした。物理的にね。
次回予告
マンションを散策します。
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