マガジンのカバー画像

ひとり出版社をつくることにしました。

23
ひとり出版社を立ち上げるまでの経緯をつづっていきます。
運営しているクリエイター

2017年4月の記事一覧

ひとり出版社をつくる⑥「星雲社」

ひとり出版社をつくる⑥「星雲社」

「お世話になります。いま出版社の立ち上げを予定していて、口座貸しについてお話を伺いたいのですが……」

ぼくが星雲社に初めて電話をしたのは2016年11月29日。

電話に出た女性は開口一番、

「法人化はまだされていませんね。法人さまが契約の前提になるのですが」

と先制パンチ。

スマートフォンからかけたので、番号通知で法人ではないと分かりそう言われたのかも。

すかさず、

「法人化すること

もっとみる
ひとり出版社をつくる⑤「取次口座」

ひとり出版社をつくる⑤「取次口座」

※今回から、気分で敬体はやめて常体で。

***

出版社を立ち上げるといっても、具体的にどうやってつくったらいいのか。

会社を設立し、出版社っぽい社名をつけて、本を制作する。これでも物理的なモノとしての本をつくることはできるけれど、いわゆる「出版社」とはいえない。

では何が必要か。それは出版業界の問屋に相当する「取次会社」に取引口座を開設すること。

本の流通は、出版社がつくった本を取次が集

もっとみる
ひとり出版社をつくる④「三人四脚」

ひとり出版社をつくる④「三人四脚」

一冊の本づくりにはたくさんの人たちがかかわっています。著者と編集者を中心に装丁家、DTPデザイナー、校正・校閲者、印刷会社、ライター、そして出版元となる出版社です。

ざっとあげてもこれだけのプロがかかわり、一冊の本ができ上がります。

なかでも書籍ライターの立場でいえば、著者、編集者、ライターの三者のつながりが深いです。この三者が打ち合わせや取材などを通じて長い時間を過ごし、原稿についてあーでも

もっとみる