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ローカル重視の進学先

現在、オランダの小学校の最高学年(8年生)の我が娘。
お陰さまで先日、進学先が決まりました。

オランダの小学生がどうやって進学先を決めるのかとかの詳細は、我が家の体験談として後日またしっかりまとめたいと考えています。
今日は、簡単に「どういう学校に決まったのか」というお話をさせてください。

我々が住んでいる街には、様々なタイプの中学校(※)が存在します。
※基本的には中等教育で日本の中高一貫教育のようなスタイルなのですが、ここでは便宜的に中学校と表記します。

・最新式の設備を持つ学校
・キリスト教に基づく教育をする学校
・伝統的な学校
・英語で教育を実施する学校(インター校ではない)

去年あたりまでは、我が家では何となく「英語の学校かな」と考えていました。将来子供がどこの国で生きるにしても、英語は重要ですからね。それをインターナショナルスクールではなく、普通の学校(オランダの高卒資格が取れる)で、ほとんど無料みたいな値段で受けられるんだから興味が沸きました。

でも今年度になってからいろいろな学校を回り、かついろいろ考え、結局はオランダ語で授業を行う学校に決めました。
(余談ですが、創立600年以上で、オランダの中でも最も古い学校のひとつです)

なぜ英語の学校をやめてオランダの普通の学校にしたのか?
おおよその答えは、去年の9月に私が書いたnote「ローカルを繋げてグローバルに」に書いてあります。
グローバルに生きるなら、今いる場所(ローカル)の理解を深める必要があると思います。

海外に出て初めて、日本のことを全く知らないのだと気づいた」みたいなエピソード、留学生や駐在員のコメントとして聞きませんか?
この選択は、それのオランダ版です。
日本で生まれオランダで育つ我が子には、二つのルーツを深く理解していって欲しいと思います。そのためには、今回入学許可をもらえた伝統的な学校はピッタリだと考えました。
(ただし、この学校がオランダの一般的な学校のひな型かというとそうではなく。これもなかなか難しいところなのですが)

この志望校を決めた時は、まだそれほどコロナウィルスの脅威はオランダに迫っていませんでした。でも今は、世界各国で国境を閉じ、移動が止まりました。私はこの先、より一層ローカルが重要になると思います。
コロナウィルスの件は全く計算外でしたが、ローカル重視の選択をしてよかったと思います。
(ただし、いつでも国外に脱出できるためのフットワークはキープしておく所存です)
更に、なんといっても今の家から近い!
急ぎ足なら、徒歩5分くらいの距離です。
家は借家なので、卒業までずっと今の家から通えるかは分かりません。
けれど今のような不穏な時代は、交通機関も気にせず、すぐに家に帰ってこられる距離のほうが親としては安心です。

そして「ローカルを繋げてグローバルに」にも書きましたが、オランダで真面目に勉強すれば、英語力は付いてくると信じています。そこはあまり心配していません。

…とここまで書き、なんだか娘の進学先を私が決めたような口ぶりになっていることに気が付きました。
そうではなく、最終的には娘が志望校5校の順番を決めています(先生に5校申告しなくてはいけない)。
彼女は第一志望校(決定した進学先)を見学した際、「え、ここ家じゃん(笑)」というような独特な感想を述べました。
どうやら、「アットホームで家のようにリラックスできる」という意味だったようです。

何はともあれ、ひとまずは進学先が決まって一安心。
大変な時代ではありますが、娘には楽しい学生時代を過ごして欲しいと願っています。

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(Kindle版)「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間
(紙版)「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間

レギュラーで書いている主な執筆媒体のご紹介です。
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「現代ビジネス」(不定期掲載)
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「TABIZINE~人生に旅心を~」(執筆記事一覧)
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