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蘭メディアも伊藤詩織さん勝訴を報道

伊藤詩織さんの裁判の結果が出ましたね。

勝訴ではありますが、1100万円の賠償請求に対し、東京地方裁判所が下したのは「山口氏に330万円の賠償を命じる」という判決。彼女がこの4年間でうけたストレスや裁判にかける費用、バッシングから逃れるための海外移住コストを考えると、330万は安すぎる気がしますね。

そしてポイントとしては、ざっと日本のメディアをみても山口氏と安倍総理の関係にふれる記述がないこと。
それに対し、BBCなどの海外メディアは、日本語版の記事であってもしっかりそういった関係性にも触れています。

オランダのメディアも、「日本の記者が#MeToo訴訟に勝利」として報じています。

記事中に、しっかり安倍首相の名前も書かれていますね。「野党のメンバーは、首相の関係者だから特別扱いがあったと疑っている」と、何らかの配慮がなされていた可能性に触れています。

一見イギリスにもオランダにも関係のない事件のように見えますが、MeToo案件つまり女性の人権にかかわる問題なので、世界からの関心も高いのです。BBCが昨年6月に放送した、「Japan's Secret Shame(日本の秘められた恥)」(伊藤氏の事件のルポ)はオランダでも話題を呼びました。
私の知人に日本の俳句を愛するオランダ人男性がいるのですが、この番組を見て大変ショックを受けたそうです。私には直接何も言っていませんが、共通の知人である別のオランダ人にそう話したと聞きました。

正直、この案件は当の日本人よりも英語が分かる海外在住者のほうが詳しいと思います。英語で報道されたものは他の国の言語にも翻訳され、その国で拡散されています。
ちょうど昨日、ジェンダーギャップに関する記事も書きましたが、日本という国が自国の女性をどのような立場に置いているのか、外側からのほうがよく見えますね。

伊藤詩織さんの著書「Black Box」、未読の方はこの機会にぜひ読んでみて下さいませ。

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(紙版)「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間

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