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オランダで話題「小学校卒業時に進路を決めるのは早いか」

私の住むオランダでは、小学校卒業して中等教育に進む際、ある程度は将来のキャリアを見据えて学校を選択することになります。大学進学するのかか、専門職や技術職に就くのか等々。その辺のシステムは非常に複雑なので、以前書いた記事をご参照ください(オランダの進学システムに関する解説は2ページ目からなので、下のリンクは2Pを貼っています)

こちらの動画では、どのように学校の種類が分かれているかざっくり見られます。

で。
この小学校卒業時点でいろいろ考えなくてはいけないシステムは、以前から問題視されていました。良い進路のために早くから良い成績を取る必要もあります。それが「早すぎて子供たちにプレッシャーを与える」というのです。

そのため、教育関係の連合組織が「15歳まで進路の細分化は待つべき」という提案を発表しました。近いうちに、国会で審議されるそうです。

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ただ、意外なことに当事者である子供たちは意外とクールな反応を示しています。
上記のニュースを受け、オランダの子供ニュース番組HPで「小学校卒業時に進学コースを決めるのは早すぎると思う?」というアンケートが実施されているんです。
それに投票している子供たちの約8割は「そうは思わない」という反応。つまり、「自分たちはちゃんと進路(および学校)を選べる」という自信があるようです。

我が家の娘は小学校の最上級生で、まさに進路問題の渦中にいます。彼女にも、上のアンケートに回答してもらいました。するとやはり、「早いとは思わない」というリアクション
理由を尋ねると、「悩んだり、はっきりしない時間が長引くのがイヤ」という意外な理由でした。
小学校卒業で推薦レベルを決めて、早く気持ちをすっきりさせたいという意見からきているようです。結果が不服なら、覆すほうに中学で注力せよという意図も。なるほど。

いずれにせよ、我が家も当事者であることに変わりはありません。国会の審議にも注目していきたいと思います。

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