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成長のリズム

 気にかかることがあって朝から気分が滅入っていた。それでも仕事が始まればそんなことに構ってはいられないので、いつのまにか忘れて、ふと思い出しても落ち込むことはなくなっていった。

 仕事って、メンタル弱弱の自分にとって、普段は苦境を強いる場面が多すぎるけど、助けられることがあるのも事実。

 仕事を、お金を稼ぐためや地位を得るための手段と考える人は多いと思う。でも私にとっては「どう生きるか」「どう生きたいか」といった人生のリズムや彩りを加える選択肢の一つ。

 お金持ちになりたいというよりも、人生をどうやって充実させたいかが優先される。だから、苦しすぎるなら辞めればいいと思う。

 ただ、ギリギリの線を攻めて自分が成長していることを実感するのは楽しいし、何かを乗り越えて得られたものを実感した時は、今の自分に必要な課題だったなと思う。そういう課題を常に与えてくれるのが仕事だと実感している。

 ここ最近は毎朝出勤するバスの中で、次の仕事について考えていた。これまでは、組織のしがらみを苦しく感じることもあるから、転職するなら次はもっと自由度の高い仕事をと考えていた。

 でも今朝は、組織でまだ学べることはたくさんあると考えが大きく方向を変えたのを感じた。きっかけは、組織の中での私の仕事の役割を多角的に考えたことだった。

 専門職の私は、組織内では他職種との連携が欠かせない仕事だけど、これまではそれは私の仕事の本筋ではないとどこかで思っていた。もっとビジネスライクにそれぞれが自分の仕事にプロ意識を持つべきだと思っていた。

 でも、他職種同士歩み寄り理解し合うための手続きの重要性を認識しているかいないかで、大きな仕事を成し遂げられる率は変わっていく。

結局、一人では大したことはできない。みんなの力があって、みんなのおかげで、組織全体が大きく成長するのを実感できる。それを体感したいと思った。

 生きる上で大切なのは成長を実感するということで、成長のための課題を与えてくれる仕事は私には欠かせない。ただ、仕事の仕方は色々あると思っていた。1人でできる仕事の方が向いているのでは?と思ったこともあるし、今でもまだ半分はそう思っている。

 でも、組織で働いて何年も経って、もう少し自分の成長を促したいと思うようになっていた。そのために適した組織を選ぶべきだと思った。

 仕事について考える時、組織の形とそこで自分ができることを想像するなんてこれまでなかった。

 自分の大きな変化に気づいた朝だった。


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