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【No.17】採用工学のススメ ~企業が顔採用を取り入れるロジカルな理由~

No.17

━━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━━━

         企業が顔採用を取り入れるロジカルな理由

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 みなさん、こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂きましてありがとうございます。

 さて、先週はアメリカ新大統領の誕生に世界が視線を注ぎました。当日、就任演説を視聴しなかった人のために、まずは下記日本語訳の全文をご覧ください。 

 『【全文】トランプ大統領就任演説「今日、この日から、アメリカ第一のみ」』

 http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/20/donald-trump-inauguration-speech_n_14292818.html

 内容を見ればわかりますが、何も目新しいことも言っていなければ、知的かつエレガントな文章で初陣スピーチを飾った訳でもありません。一言で纏めれば、従来から言っていた「アメリカファースト」という信念を改めて主張したというシンプルなものでした。また、美辞麗句を並び立てたようなスピーチにしなかったのは、ポリティカル・コレクトネスと言われるような「表面的な政治的正しさ」とは一線を画して、口だけでなく行動で示すという決意を感じます。

 演説内容に中身が無いという批判もあるそうですが、きれいごとに傾倒するのではなきく、むしろ質実剛健に内実ある政治を目指すスタイルな訳なので当然なんですよね。トランプ大統領から発せられる言葉は、お世辞にもキレイと言えない言葉も混ざっており、その点に非難が集まることは理解できます。

 例えば、トヨタやGMの米国外への工場建設反対に対するツイートが話題を呼んでいますし、世界の推進役であるアメリカの大統領が企業活動にそこまで介入して良いのかという理屈がある一方で、フォードなどは海外への工場建設を取りやめると発表したり、トヨタも今後5年間でアメリカ国内に1兆円の投資を予定していると発したりと、実体経済にしっかりと影響を与えているという側面も見逃せません。

 また、トランプ新大統領就任に際して、首都ワシントンの中心街を始め、各地でトランプ新大統領就任への抗議デモが勃発する等、その就任にはいまだ火種がくすぶっています。中には「スターバックスやマクドナルドなどの飲食店や銀行の窓ガラスを割ったり、車を破壊したりした」人もいるようで、さすがに行き過ぎている印象です。日本でもいつだったかSEALSなんていうよく分からない団体がありましたが、民主主義の法治国家においてデモというやり方はズレています。

 直接であろうが、間接であろうが、選挙というフィールドで国の指針を決める決定権を1人ずつ私たちは有しています。そのルールの中で正当性を主張すべきですし、自分の思った通りにならないからといって、デモを起こしたり、あろうことか器物損壊したりなどというのは明らかにおかしなやり方な訳です。

 その割には、彼らは「トランプは差別主義者だ!」といった批判を掲げていて、そんな自分たちがスタバや銀行の建物を壊すことは何にも問題だと思っていないという事象は興味深い点でもあるんですがね。自分たちの目指す正義を貫くために、武力やルールから大きく逸れたやり方を採用する中に、果たして正義は存在するのでしょうか、と首をかしげてしまうばかりです。

トランプ大統領への抗議デモ、警察と激しく衝突 ワシントンで200人以上逮捕

http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/20/trump-protester_n_14287626.html

 また、トランプショックと同様に昨年世界を驚かせたBrexitについても新年に入って動きがありました。イギリスのメイ首相は、イギリスのEUからの離脱を表明した。 昨年の国民投票の結果を受けて、改めて民意に沿って行動することを表明する形となりました。これまで国としての方針を明確化してこなかったイギリスに対して気をもんでいた欧州各国からも、賛否は置いておいても方向性を明示したことに対する安堵の声が聞かれるなど、EUはイギリスの離脱を前提に本格的に歩みだすことになります。

 今回のメイ首相の演説について、未だEU離脱反対を唱えるコメンテーターがいますが、国民の民意をこのタイミングではじくことになり、民主主義からは逸脱した行為になってしまいます。過半数で決まった民意に沿った国の行動をとるとメイ首相が主張したことは、正しいアクションだったかと思います。前途は多難ですが、国民投票で決まったEU離脱に向けて歩みだす選択をしたイギリス。

 この選択をより良いものにするために、最善策を話しあっていくことが民主主義であり、今後の議論の焦点になるでしょう。トランプ新大統領同様、世界経済への影響が大きい動きですので、今後も注視していきたいと思います。

英首相、EUから離脱の計画を発表

http://www.cnn.co.jp/video/15851.html

 さて、それでは今週の内容です。

【今週の目次】

1.企業が顔採用を取り入れるロジカルな理由

2.今週のトピックステーマ

3.気になるアイテム

4.お悩み人生相談 Q&A

5.読者感想コーナー

6.終わりに

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1.企業が顔採用を取り入れるロジカルな理由

 前回に引き続き、「学歴採用・顔採用・コネ入社が存在することを認めてしまおう」というテーマに沿って考察を続けていきましょう。今回は、顔採用についてです。そもそも顔採用とは「顔などの見た目を重視した採用」のこと。どのような業界や職種で、顔採用が存在するのでしょうか。

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