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心の隙間

サカナクションの山口一郎さんがうつになったことについて考えていたら、

"物理的に一人であることが、孤独なのではない。"

と言う考えに行き着いた。


コロナの折に、命を絶った芸能人たちも、
有名な作家も。

私たちよりも遥かに人との交流があったと思うし、連絡を取れる人がいたと思う。

なのに、
山奥に一人で住んでいるおばあさんよりも、孤独で寂しいと言うこと。

心が寂しいと言うこと。

悲しみや苦しみについて考えると、
普段明るく振る舞っているあの娘でさえも、何かを抱えていることがある。

相手に迷惑をかけたくないと言う気持ちや、共感してもらえなかった時のことを考えると話すべきではないと思ってしまうから。

多分これは当たっていて、本当に親身になって同感して話を聞いてくれる人はそうそういない。

だから、話を聞いてくれると言うだけの人に話しても心の隙間は埋められないのだと思う。


とても親しい間柄だとしても、同感してくれる程の感覚を持っていることは稀だと感じている。

それに気付ける人は、なかなかいない。

そうして、いつの間にか傍にいるようでいて、心がどこかに行ってしまう。

遠い遠いどこかに行ってしまう前に、見つけてあげないといけない。
もしくは、自分で戻ってこないといけない。






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