ぼさぼさ頭の大木【詩の練習帳 2】
雨上がりの夜、
コンビニの前で喫煙してたら
向こうに大きな木が見えた
月明かりに照らされて、
わずかに色が見えたけど
ほとんど真っ暗影ぼうし
こころなしか
ぼさぼさの寝癖頭に見えた
そういえば
髪が伸びてから寝癖がつかなくなった
社会との繋がりが薄くなると
どんどん髪が伸びてゆく
濃くなると髪は薄くなる、こともある
最も、見てくれだけで判断されたくない
世の中には整髪料で髪を整え、
しゃんとスーツを着ていても、
悪魔のようなやつもいる
あの大木はぼさぼさだけど、
きっとやさしいやつに違いない
だって、
蝉が留まって
鳴いているから
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