Ep5: アート鑑賞は時代遅れ?
日本では「アートは鑑賞するもの」という認識があります。そのため、日本の作家がその創作活動の断念をせざるを得ないケースが多いのが現状です。
そんなアートの見方を変える方法!
それが投資です。
「アート」と「投資」、一見無縁に思う方も多いかもしれません。しかし、今この「アート投資」が新しい投資方法になりつつあるのです。今回の記事では大富豪だけでではない、アート投資についてお伝えしていきます。
「刀」 岡西佑奈
1. 値段上昇率は9%?
世界中の主要なオークションでのアートの売買動向を集計しているアートプライス・ドット・コムの価格指数によると、2000年以降のアート価格は年率平均8.9%のペースで上昇しています。(作品により価格動向は異なる)
バブル期に投機の象徴のように言われたゴッホやルノワールへの数十億円~という投資も、今ではどの作品も数百億円以上出しても購入したいという多くの希望者がいます。30年の時を経て数倍に価格が上昇しているほど、世界中で高い人気を誇る巨匠たちの作品たちの価格は長い期間で堅調に上昇しているのです。
「星月夜」フィンセント・ファン・ゴッホ(1889年)
2. 手に届く価格のアートの高騰例
数十億の投資の話は夢のある話であるが、数万円~数十万円の作品が時と共に高い評価を受け、価値が数百倍に上昇するというケースもあります。
例)
・奈良美智
原画1点5000円程度(1996年)
→ 原画1点30-70万円(現在)上昇率60-140倍
・村上隆
作品1点20-40万円(1996年)
→ 1点1億円(現在)上昇率250-500倍
・草間彌生
約1.1億円(2005年)
→10億円近くで複数の作品が売れる(現在)上昇率 約10倍
「無限の網」 草間彌生
2008年、クリスティーズNYコンテンポラリー
アートオークションで5億6千万円
3. 投資のリスク
「アートの投資は自分の選別眼が頼りになるが、皆が良いという潮流を掴んだものであればそう大きく価格が落ちることはない。」とある日本の有名投資家は言います。が、投資にはもちろんリスクがつきものです。
(作風が大胆に変わり、その後の作品に人気が集中すると、初期作品の評価が落ちる、など)
しかし、作品自体の評価が大きく変わる時もあります。それは現存の作品以上の制作が行われなくなったときです。作品数が限定されたとき、作品の価値は再度人々から評価されるのです。
上昇するか、下降するかはわからない。投資はリスクであり、チャンスでもあります。
「華」西村有紀子
4. 他の投資と違う点
アート投資が他の投資と違う点は大きく3つございます。
①アートを購入することでその芸術家の支援・応援に繋がる
②アートは実物であり、”1点モノ”であることの価値がそこには永遠に残る
③購入は個人のセンスの表現でもあり、所有・飾ることの喜びがある
このように、金銭的な投資だけではないのがアート投資の面白さでもあります。
「一日の終わりに」 土田圭介
5. なぜ日本のアートは格安なのか?
現在弊社では日本のアートをメインに販売しています。なぜならば安く見積もられている現状を変えたいからです。
日本のアートは丁寧・繊細な技術、また日本画などの独特な技法などが海外で高く評価されています。そういった品質であるにも関わらず、日本国内の市場規模が小さすぎるためにアートの単価が低い傾向にあるのです。
(世界とアート市場規模の詳しい比較はEP.1をご参照ください)
つまり、日本のアートは「国内では資産としての認識が低く」、逆に「アート=資産という認識の高い海外での認知度が低い」ため、投資対象としては”認識”と”認知度”の死角となっているのです。
「Imagine 3」 渡邊智美
6. 購入するならプライマリー
アーティストの主たる収入源は一番最初の販売時(プライマリ)の作品代であり、高騰したセカンダリ(中古品売買)市場の売買は、画家には1セントも落ちないのが現状です。
プライマリ購入は画家という人間に対しての直接的投資・支援である側面がセカンダリよりも強い。アートのプライマリであれば、数百ドルからでも開始でき、アーティストへの直接の支援が出来るのです。つまり買うこと自体が「あなたに創作活動を続けてほしい」というメッセージであり、「お金を出しても手に入らないもの」であるアートは単純に高級な贈り物とは少し違う価値があるのです。
7. 最後に・・・アートセミナーを開催します!
アートの投資についていかがでしたでしょうか。弊社TRiCERAは日本国内での「アート」の地位・認知度を広めるべく、投資家や、様々な企業の要職の方々を中心に啓蒙活動を行っており、来週5月30日(木)に「アート投資」の潜在的価値とその魅力に迫るアートセミナーを開催致しますので是非お越しください!
詳細
日時:2019/5/30(木)19:00~21:00(開場受付18:30~)
場所:東京都中央区銀座7-5-4 毛利ビル7F
ビジネスラウンジ ラピュタ 銀座
費用:無料
定員数:20名様
チケット:https://peatix.com/event/683567
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