Instagram投稿のリーチを伸ばすハッシュタグ選びのポイントとは?
更新日:2022年1月27日
このnoteでは、Instagramアカウント運用において重要な「ハッシュタグの選び方」をご紹介します。
アカウント開設を予定している方から現在運用中の方まで、幅広い方を対象としています! 以下の詳細を知りたい方は、ぜひご覧ください。
・Instagram運用においてハッシュタグがなぜ重要なのか
・Instagramのハッシュタグの基本と種類
・最適なハッシュタグの選び方
Instagramでハッシュタグがなぜ大事なのか
Instagramユーザーは、タイムラインでフォローしているアカウントの投稿を眺めたり、画面上部に表示されるストーリーズを見たりする他に、以下のような行動をしています。
発見タブで好きなものや興味のあるものに関する投稿を見たり、発見タブの検索窓にキーワードやハッシュタグを入力して調べたりします。特に日本のユーザーによるハッシュタグ検索はグローバル平均の5倍と多いことから(※1)、情報収集の際によく使われる機能です。
検索結果に表示されるキーワードやハッシュタグを選択すると、「トップ(人気投稿)」、「最近(新着順)」、「リール」に分かれて投稿が表示されます。一番左にあるタブの「トップ」が先に表示されるため、そこに投稿を表示できればフォロワー以外のリーチやフォロー獲得が期待できます。
ハッシュタグは、投稿をターゲットに届けるための手法の1つです。魅力的なコンテンツをターゲットに見てもらうためにも、ハッシュタグを適切に選びましょう。まずは、ハッシュタグの基本と種類をご紹介したうえで、ハッシュタグ選びのポイントをご説明します。
Instagramハッシュタグの基本
ハッシュタグは商品カテゴリーや商品名、場所、略語などさまざまなハッシュタグがあり、数字や絵文字も使用できます。
表記の仕方は、半角や全角、漢字、かななどがありますが、それぞれで別のハッシュタグとして認識されるために各表記で投稿数を確認しておくのもポイントです(英数の大文字と小文字は同じハッシュタグとして認識されます)。
また、ハッシュタグは1つのフィード投稿に30個まで掲載できますが、Meta社は5個掲載を推奨しています。広告を運用しないフィード投稿であれば、ハッシュタグを6個以上載せていても投稿のリーチなどに影響しないと言われていますが、広告を運用するフィード投稿に6個以上載せていると広告効果に影響が出るとも言われています。
Instagramハッシュタグ、3つの種類
さらに、ハッシュタグは大きく以下の3つに分けられます。
① 一般名詞や固有名詞のハッシュタグ
地名やカテゴリー、イベント名、ブランド・商品名などの一般名詞・固有名詞のハッシュタグです。
② 企業やブランドがつくったハッシュタグ
企業やブランドアカウントによる日々の投稿で使われたり、キャンペーンを実施したりUGC(※2)を集約したりする際に活用されているハッシュタグです。
③ ユーザーによるオリジナルハッシュタグ
ユーザー間でゆるいコミュニティが形成されているようなハッシュタグをはじめ、投稿内容に沿ったハッシュタグなど、①や②に該当しないハッシュタグを指します。
Instagramは、ソーシャルグラフ(人間関係にもとづくネットワーク)よりインタレストグラフ(興味・関心にもとづくネットワーク)のつながりが強い傾向にあります。コミュニティが形成されているようなハッシュタグは、興味・関心が同じユーザーとつながりたいという気持ちで活用されたり、コミュニティ内の共通言語として使用されたりしています。
ハッシュタグを選ぶポイントとは?
基本をご紹介したあとは、投稿のリーチを伸ばすハッシュタグ選びのポイントを2つご説明します。
検索されるために選ぶ
1つ目のポイントは、ユーザーに検索されそうなハッシュタグを選ぶことです。
投稿数が多い「① 一般名詞や固有名詞のハッシュタグ」はユーザーが検索するときに思い出しやすく、検索されやすい可能性が高いのですが、その一方で投稿するユーザーも多いことから検索結果に投稿が表示されたとしても目にとめてもらうのは難しい場合も……。
そのため、①だけでなく「③ ユーザーによるオリジナルハッシュタグ」と組み合わせて載せるのが望ましいです。投稿後のインサイトからハッシュタグ経由のインプレッションを確認し、投稿ごとにハッシュタグによる結果を見て、選定するハッシュタグを検証することで少しずつ効果的に運用することができます。
ハッシュタグの中には、投稿文でブランド名などを強調したり、目立たせたりするために載せる場合もあると思います。その場合はブランドや商品、サービスなどがInstagramでどのように語られているかを調べておくことも重要です。
関連性の高いハッシュタグを選ぶ
2つ目のポイントは、関連性の高いハッシュタグを選ぶことです。
「関連性の高さ」とは、ハッシュタグと投稿画像に関連性があるかという点だけでなく、投稿に載せているハッシュタグ同士に関連性があるかどうかということも意味します。
上位掲載を狙いたいハッシュタグのトップによく表示されている投稿のハッシュタグを参考に設計しましょう。
ハッシュタグ検索結果のトップに掲載されるには、コメントも重要?
これまで、Meta社は「(トップに表示されるには)投稿のエンゲージメントのうち、特にコメントが重要」だと発表したこともありました(Instagram Day 2019より)。これらを受けて、トライバルのInstagramチームは特定ハッシュタグのトップに表示された投稿・550件を検証。その結果は以下をご覧ください。
検証結果によると、コメントされている投稿の方がトップに掲載される可能性が高いことが分かりました。投稿のコメントを増やすには、投稿を以下の内容にするのも効果的です。
・クイズやお題を投げかける
・記念日を取り上げる(ブランドの何周年、キャラクターの誕生日など)
・絵文字コメントを問いかける
特に、例や選択肢を投稿文に記載すると、フォロワーは選択肢を選ぶだけでコメントできるため、コメントする負担を軽減できます。細かいポイントですが、フォロワーを思いやる工夫としてぜひお役立てください。
また、発見タブやハッシュタグ検索結果だけでなく、「位置情報タグ」を見る方もいらっしゃいます。発見タブのアルゴリズムを意識した運用やトップに掲載されるためのハッシュタグ活用以外に、位置情報タグもあわせてご活用ください。
最適なハッシュタグを見つけるために
ハッシュタグは、ご紹介したようなポイントで選ぶだけでなく、Instagramで自社のブランドや商品、サービスがどのように投稿されているか、ハッシュタグが作られているかを分析することも重要です。
特に「ハッシュタグの種類」でご紹介した「③ ユーザーによるオリジナルハッシュタグ」は、どういったシーンや心情のときに活用されているのかを理解しておくと、ハッシュタグを活用する際にその文脈に沿った投稿をすることができます。
文脈が異なるとユーザーからリアクションを獲得しづらい可能性もあるため、自社商品やブランド、ターゲットが使うハッシュタグは必ず分析しておきましょう。
トライバルは「#Finder(ハッシュタグファインダー)」というサービスを提供しています。指定したハッシュタグが含まれる直近1万件の投稿を分析して、Instagramでブランドがどのように語られているか、ブランドにとって最適な文脈・ハッシュタグがなにかを調べることができます。
使用するハッシュタグをデータに基づいて効率的に分析できるほか、実際に「#Finder」を用いて分析して、ハッシュタグ戦略を提案した企業・ブランドのアカウントは流入数・リーチ数を大きく伸ばしました。
ハッシュタグの選び方にお困りの方や「#Finder」に興味のある方は、ぜひ以下よりお問い合わせください。
また、Instagramで自社のブランドや商品がどのように語られているかを調べるのは、アカウントの戦略を考えるうえでも非常に参考になります。
Instagramのアカウント戦略の考え方については、以下のnoteをご覧ください。