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その痛みは今じゃない、過去の痛みだよ

久しぶりの投稿です。
ちょっとつながったことがあったので
こちらに記憶しておこうと思います。

私は心理学のセミナー講師を生業としてはいるのですが
実は家族の体の不調とかがあるとメンタルがめちゃめちゃ弱くなる
というヘタレな面がありまして…。

どれくらい弱いかっつーと
今は高校生で元気な長女は昔、アレルギーっ子で喘息っ子だったのですが
少しでも発作がでると気が気でなくて
寝てる時も息をしてるかな…と何度も確認したり
彼女が口にするものも彼女にとって安全なものなのかどうか
いちいち気にして管理しまくっていた時代もあったりしました。
原発事故が起こってからはさらにそれがエスカレートしたりもしていたな。

また、次女が風邪をひいて少し咳が長引いたりしようもんならば
次女も長女と同じように喘息になってしまうんじゃないか…
そうなったらどうしよう…と不安でいてもたってもいられなくなったり
体調ではないけれど、海水浴に行った際みんなで波打ち際でかくれんぼしていた時に、次女がなかなか見つからなかっただけで
「え…もしかして流されてしまったんじゃ…」「溺れてしまってたらどうしよう…」と泣きそうになって取り乱して探しまくってたら、実はただ可愛いお姉さんの後ろに隠れていただけだったということがあったりもして。

そんな風にめちゃめちゃ冷静さを欠いて、妄想列車が暴走してしまう、という事があるのですが、
なんでこんなにも私は家族の不調とかに敏感で、
そして不安がこれほどまでに爆走してしまうんだろう…とずっと疑問だったのだけど、突然、あ、そうか、と腑に落ちた事があったんです。

その異様な不安や心配は
あの頃のように、目の前のこの人がいなくなってしまうんじゃないか
また大切な人を失ってしまったらどうしよう
という恐怖から、来ていたものだった、という事。

そしてそれは、今の目の前の状態に反応して怯えている、というよりかは
当時の恐怖や寂しさや不安にリンクして、その当時の身体や記憶に連れ戻されてしまって怯えていたのだ、と捉えると妙に納得している自分がいました。

このまま私の前からいなくなったらどうしよう
お願い、私を置いていかないで
こわいよ、さみしいよ、つらいよ
いなくなるなんて絶対いやだよ!
そんなあの頃言えなかった叫びが、恐れが、悲しみが
きっと今の身体を通じて出てきていたのかも…と思ったら
涙がどわっと溢れて出てきて、めちゃめちゃ泣いていました。

ようやくわたしの中にいる小さなわたしが
顔を見せてくれたような気がしました。

こうして過去と今が繋がったら
今後もし同じような状態になった時には
自分に起こる反応や対応は少し変わっていくのかな。
それともまた同じように怯えてしまうのかな。

だとしても、もう大丈夫。

ああ、不安だね。こわいよね。
でも大丈夫。
あの頃とはもう違うよ。
安心していいよ。
あの人と目の前にいる人は違う人だよ。

そうやって自分に優しく声をかけてあげればいいんだ…と思えた、
私にとって大切な出来事でした。

こうして少しずつ少しずつ。
何度も過去と出会い直していく。

その度に自分にこびりついていたモノがするりと剥がれ落ちて
本当の自分に還る
そんな旅路を、私は今歩んでいるのだと思います。

そう考えたら
歳を重ねるって素敵なことだなぁと思えてくるのだから
人生って面白い。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

これを読んでくだったあなたの旅路も
あたたかく優しいものでありますように。


2023.10.13





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