草木染め(ササ・2回目)

緑色を目指して。ササリベンジの回である。

1回目、普通に染めた記事はコチラ。



昨日の記事で取ってきたササ。まずはいつもの袋に入れて水で煮た。今回、糸17グラムに対してササは115グラム!前回が40グラムだったのでかなり多い。取ってきたのを全部入れてみたらそうなった。まぁ、緑色に関して材料は多い方がいいらしいので問題ないだろう。問題があるとすれば。


鍋ギュウギュウな所だろうか…。水1リットルで浸かりかねている。少しだけ足した。


グツグツ煮ること20分。1番液がこちら。このままで鮮やかに黄色っぽく染まるのは前回でわかっているけれども、今回目指しているのは緑なのだ!というわけで、今回は使わない。

まず最初に水で煮て、黄色成分を出す。その後でないと緑色は出にくいらしい。


さてここからが前回と違うところ。

水のPHを変えていきたいと思う。

今回、紙を用意してみた。測定器も考えたけど、使い方がいろいろだし、特別使い勝手が良さそうにも感じなかったので。本格的にちゃんとやるなら、機械がいい気はするものの。紙でも大体はわかるだろう。


左は一番液につけた紙。

重曹を入れて水をアルカリ性に。PH9くらいを目指した。「この時のPHは9だ!」って思い込んでたけど、改めて本を見ると特に「9」とは書いていなくて。我ながらどこで見た情報なんだろう??

兎にも角にもPH9の重曹水にさっきのササをドボン。20分煮た。

そんな2番液がコチラです。

うーん…特別緑色には見えんのだが……。

その後はクエン酸を投入。PHを6くらいにした。


適量がわからないので何度も試した図。最終的には黄色(大体PH6)になった。


とりあえず糸を投入。少しだけ煮て後は冷めるに任せた。あんまり緑って感じがしないんだよなぁ。どうなんだろうなぁ。


その間に、同じくアルカリ水を作って、3番液、4番液も作ってみた。

アルカリ水の時の液は緑色感が少しあるというか、ササ袋を持ち上げた時に下に落ちていく水は緑色なのである。しかし最終的な色は別に緑色じゃないという。


糸をつけている2番液と、左は3番液。どう見ても緑じゃない。3番液には糸はつけず、4番液に糸をつけてみた。

そしてアルミ媒染液、銅媒染液につけ。再びササ液につけ。洗って乾かした。


そんなこんなで、最終的にできたのがコチラ。




全 然 緑 じ ゃ な い 。


比較するために前回染めた糸も並べてみた。黄色成分は抜けているけれども、全然緑成分が無いよーー!!

画像だとわかりにくいけれども、左の方が2番液につけたもので少し濃い。これがまた暖かみのある綺麗な色で、私は好きな色だし、こんな色欲しかったし、「こうしたらこの色が出る」といういい経験になった。なったんだけどー!

当初の目的の緑色にはかすりもしていないという。

緑色、難しいなぁ。とりあえずこの方法のササは駄目だとわかったので、次はヨモギとか草系でやってみようかなぁと思う。


今回の結果で考えたことをまとめたいので、そんな考察は明日の記事にでも。緑色の旅はまだまだ続くのであった。



ではまた明日。

この記事が参加している募集

#やってみた

36,992件