コマ回し2

以前、息子のコマ回しの記事を書いたことがあった。

11月の終わり頃の話だったのだな。こうやってどこかに書いておくと、それがいつのことだったのかわかりやすくていいなと思う。

あれから2ヶ月弱。ついに息子がコマを回せた!ので、今日はそのことについて書きたいと思う。

と言っても、そんなにドラマティックな話では全くなくて。

この間、私から何かを働きかけることはなく、息子が「やりたい」と言った時に紐を巻いてあげるくらいだった。練習らしい練習もせず、「やりたい」と言った時もせいぜい3回くらい投げてできなくて終わり。そんな感じだった。

昨日も久しぶりに「やりたい」と言い出し、紐を巻いて渡した。投げた。すると、おそらく偶然だと思うが、かなり軸がブレているものの少しの間回ったのである。

「まわったねー!!」と喜ぶ息子。やる気に火がついた。いつもは3回すればいい方なのに、何度も何度も投げた。今回は、回るけれど紐が上側についたままですぐに回転が止まることが多かった。おそらくその紐さえ上手く外せれば、コマはもっと回るのである。

「練習」と言えるほどの回数をこなしたわけではないのだけれど、この2ヶ月弱の間に少しずつコツを掴んでいたのだろうか。昨日は何故か急に上手くなっていた。「惜しい」ことが増えた。そして紐を巻く私の指も痛くなってきたので「もうこれで最後ね」と渡したコマが。

回った!!

軸は少しブレているものの、初回の比では無いほど綺麗に回った。

「まわったー!!」「やったー!」「おぉ、すごいじゃん!!」

親子3人、小さなコマを見て大喜びである。

その後息子はコマ回しをしていないので、本当にできるようになったのかはちょっとわからないというか、たぶん10回に1回もできないくらいだとは思う。でも、それでいい。少しずつ上手くなっていけばいいのである。

私から見て息子は、どうにも「練習」というものが苦手というか、あまり好きではなく。できなかったら割とすぐにやめてしまうなーと感じているもので(私が負けず嫌いで、自転車やら鉄棒やらとにかく練習してできるようになってやるぜ!な子どもだったから、尚更そう感じるのだと思う)。

すぐやめる度に「練習したらちょっとずつでも上手になるんだよ」と言ってはみるものの、あまり響いてはいない感じだった。コマ回しを通して、「少しずつ上手くなっていく嬉しさ」を経験してくれたらなと思うのである。

最初から上手にできることなんて本当に僅かだし、ある程度の努力は生きていればどうしても必要になってくると思うのだ。そんな時、それを「楽しい」と感じられるかどうかって、大きな違いだと思う。それは「生まれ持ったもの」ではなく「学習」で、息子がそんな体験をしていくうちに身につけていくものなのかなぁ。

兎にも角にも、今回、息子が今までになくコマ回しをやってくれたのは私にとって嬉しいことであり。これからも「上手くなっていく経験」を積む手伝いをできたらなと思ったのだった。


ではまた明日。

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