科学の目
ウインナーを焼いていた。
興味津々、横から覗き込む料理好きの息子。
「ウインナー、動いてるよ」
「そうだね。焼いてると動くよね」
「何で?」
「え…!?うーん…」
母は答えに困った。熱していて食材が動くのはよく見るけど。それが何でと言われると。中身が熱せられることによって移動する何かがあって、それで重心が変わって動いてる…とか…?焼いた表面が変形してやっぱり安定した場所を求めて動くとか…?
仮説は立てられないこともないけど、それが本当かどうか、全然わからない。
続けて息子は言った。
「油、ぶくぶくしてるよ。何で?」
「うーん……何でだろねぇ……」
焼く前に入れた油から、確かに泡が出ていた。油から泡が出るのは見る。熱したから出てくるわけで。要は沸騰するのと同じでは?と思う。でも油自体が沸騰するには温度が足りないハズで。つまり油の中?に含まれている他のものが熱で気体になって、油を押し上げて泡として出てきている…?
これも仮説を立てることはできなくもないけど。それが正しいかどうかは全然わからない。
無力な母を許しておくれ…。どこかで調べられそうなら調べるよ…。
しかし思う。こういうのって、「科学の目」だよなぁ。
一時、息子はねこまんま、ご飯に鰹節をかけたものをよく食べていたのだけれど。鰹節が動くのを毎回楽しみつつ。
「でもこぼれちゃったのは動かないんだよ」
「ごはんの上にいるのだけが動くんだよ」
「かつおぶしの上に乗ってるかつおぶしは動かないんだよ」
とか、いろいろ観察していた。
保育園の科学体験も、息子はとても楽しそうにしていたらしく。帰宅後に「こんなことをした!」と詳細に話してくれる。
料理も科学と言うしなぁ。実は息子は科学が好きなのかもしれない。
私自身、科学は好きな方で。たまにNewtonを読んだり、実は科学部だったりしたことはあるのだけどね(部活は星目当てで入った)。その割に最初の息子の質問には答えられず、そういう話を読むのが好きってだけなんだけど。興味に遺伝ってあるのかなぁ。
息子が好きなら、科学系の本を買ってみてもいいかもしれない。まずは身近な現象について書いてある本とか。いい本があるといいな。
ではまた明日。