150人近くの日本語学習者と接する中で見えた、言語習得が早い人2つのパターン
ベトナムで出会った150人近くの日本語学習者を見ていて感じたことです。
多分これは日本語の習得だけでなく、英語にも通じるし、言語にも限らないんじゃないかって思っています。
日本語の習得が早く、また上達している人の共通項は、
「日本に行ったことがある」か「何かしら独自の勉強法を編み出している」ことでした。
必ずどちらかのパターンに当てはまりました。
日本に行ったことがあるの要素は、まぁそうでしょう。
日本に実際に行った経験が特別高い学習意欲を生んでいるのだと考えられます。
他にも、日本人の知り合いができることで、自然なアウトプットの機会も単純に増えたりします。
特筆したいのは後者のパターンです。
「何かしら独自の勉強法を編み出している人」は、強いです。
例えばこんな例がありました。
・いきものがかりが好きで、曲は全部覚えている
・佐藤健が好きで、彼が出演する映画やドラマは全て見ている
・福沢諭吉の考え方が好きで、「学問のすすめ」を繰り返し繰り返し読んでいる
・日本語能力がまだそんなに高くないころ、飛び込みで翻訳の仕事をもらいに行き、仕事をこなすうちに上達した。また翻訳だけでなく通訳の仕事ももらえるようになった
・ボカロが大好きで、勉強以外の時間はいつも見たり聞いたりしている
・ナルトが大好きで、日本語版のコミックを読んでいる
・YouTuberのはじめしゃちょーが大好きで、日本語字幕に助けられながら視聴している
・YouTubeの字幕を書き起こす仕事をして、稼ぎながら聴解(リスニング)能力を高めている
一般的な日本語学習では、何かのテキストや問題集に従って勉強をすすめます。
しかし、上述した人たちは、自分の楽しみの延長であったり、仕事に活かす中でインプットやアウトプットを増やしていました。
学習の動機は3種類しかありません。
一つは、学校など強制的なもの。
一つは、資格や受験など、目標のために学ぶこと。
最後は、単に好きだから学ぶというもの。
一番の理想の状態は好きだから学ぶ、です。
それであればあるほど、自発的になり、深い学びが行われるからです。
独自の勉強法を編み出している人は、その状態に入っているもしくは近いのではと考えます。それぞれの方法で、ある種熱狂的になり学ぶ(楽しむ?)様子がうかがえました。
それが普段の学習への良い作用にもなり、学びの質が上がっています。
僕は、全ての学習のコツは、良質なインプットと良質なアウトプットを高速で繰り返すことだと思っています。
独自の学習法を持っていて、結果的に「好きだから学ぶ」状態になっている人は、良質なインプットとアウトプットの機会を多くつかめるようになっていました。
だから上達が早かったのかな、と推測しています。
誰かの何かの参考になれば嬉しいです!
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