Highway46の行き先は地平線のさらに向こう側
アメリカ西部 バイク旅 2
San_Simeon~Fresno
1992年10月12日(267mileの旅)
アメリカバイク旅も3日目の朝、時差ボケともオサラバしてようやく体も慣れてきたので暗いうちに起きて、前の晩にコンビニで買っておいたサンドイッチと野菜ジュースで手早く朝食をすませて、朝7:30にSanSimeonのモーテルを出発しました。
曇りがちの海を右手に眺めながらハイウェイ1(カブリロハイウェイ)を10mile走って、Harmonyという町の三叉路を左折してハイウェイ46(グリーンバレーロード)の坂道を登ると、急に雲が消えて暖かい日差しがふりそそぎます。風を切ってバイクで走ると、空気が乾いてきたことを感じます。
山越えすると、カリフォルニアの乾いた平原が広がっています。ワイナリーの案内板がいくつか見えます。ワイナリーはハイウェイから少し離れている(と言っても地平線の彼方にあって見えません)ので、代わりに道沿いにある農産物の直売所に休憩がてら立ち寄りました。
ブドウやアプリコット、そして値札にFuyu_Persimmonとかいてある、なんと富有柿を売ってます。柿好きの自分はたまらず、ひと袋買ってガブリ!美味しい!少し小ぶりですがほんのり甘い富有柿です。
OnionやOkra(オクラ)、Yams(サツマイモ)などの野菜もあります。店の正面に道をはさんで見えるのは何の畑だろうとみていると、背の高いのがアプリコットで背の低い方が生食用のブドウだと店番のおばさんが教えてくれました。
この日に通る街のうち一番大きな街のFresnoを通りかかった時に「切手を買おう」とふと思い立ち、イースト・トゥラリー通りにある郵便局を目指しました。道行く人に尋ねながら、アメリカらしい広い庭の住宅地を流していると、斜め前方向から自転車に乗った6歳ぐらいの男の子が、何やらさけびながらこっちに向かって突っ走ってきます。 私のバイクを遮るように、自転車を急停車させた男の子は「Whos Bike is this?」と言っています。彼は私が答えると、もと来た道を猛スピードで走り去っていきました。こんなことがあったのちに、郵便局(East Tulare Ave, Fresno, CA 93727)に12:50に着いたのですが、月曜日にもかかわらず郵便局は閉まっています。
Columbas_Day
お昼休みかな?と思いながら、通りがかりのおばさんに「今日は何の日?」と尋ねてみると、Columbas Day(コロンバス デエ~ィ)とうれしそうというか誇らしげに教えてくれるのです。が、なんのことかわからないので、も一度聞くと「National Horiday」なるほど日本でいう祝日ね。
コロンブスの日は北米、南米の多くの国々における祝祭日で、1492年10月12日にクリストファー・コロンブスによるアメリカ大陸の発見(到着)を祝う記念日です。あとから気づいたのですがアメリカ大陸の発見ってこの日のちょうど500年前。この日は公共施設や銀行は閉店ですが、学校や企業の対応はしゅうによってまちまちであり、先住民の方々にとっては必ずしもおめでたい日ではないようです。
Yosemite_National_Park
なにはともあれ、切手はあきらめてハイウェイに戻ってまた走り出しました。14:50にOakhurst(オークハースト)を通過するころにはヨセミテの山々が近づいてきてクライマーの血が騒ぎだします。ヨセミテには有名なエルキャピタンがあります。
エルキャピタンは、ヨセミテ渓谷の北側にそそり立つ、約1、000mのエレベーションがある花崗岩の一枚岩(モノリス)としては世界一の大きさです。南西壁及び南東壁には数多くのクライミングルートが切り開かれロッククライミングの名所として知られています。 国立公園のゲートを15:40に通過してから、しばらくここに滞在する場所を探します。CederLodgeをベースキャンプに決めたのは17:00ちょうどでした。
一度は行きたいあの場所
年の初めなので、このお題で一言
まず、思い浮かべるのはジョン・ミューア・トレイル(John Muir Trail)かな。
カリフォルニア州内にある、ヨセミテ峡谷からマウント・ホイットニーまで、340キロメートルにわたって縦走する、総延長が343.9 km (213.7 mile)あって踏破には約1ヶ月を要する、超ロングルートです。
行ける行けないのか、いつになるのかわかりませんが、以前行ったことがあるヨセミテ渓谷を思い出しつつ、この夢を温めていきたいと思っています。
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