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2023年 買い付け日記振り返り(後編)(追記あり)

こちらは1月にアップした記事ですが、なぜか結構載せてない写真があったので追記しました。

2023年の買い付け日記の後編です。6月はフェアにホリデーに、しかも寝込んでしまったので買い付けはなし。

7月

こちらはロンドン市内で開かれる比較的大きなフェア。実は昨年から今までと違うオーガナイザーさんに変わっていました。と、いうのも、コロナ以降がっくりディーラーさんが激減。私なんかは自分が出店するイベントを休んででもここでの買い付けを楽しみにしていたのですが…コロナ直後はあまりに買えなくてびっくりしてしまった。で、このオーガナイザーさんに変わったところでちょっと期待したのですが…。う〜ん。厳しいですね。コロナとBrexit(イギリスがEUから出たこと)がちょうど重なったのも苦しい。私の好きなフレンチアンティークの人も見なくなってしまった。ここのディーラーさんの激減はメインの理由はおそらく出店料が高くなってしまったことなんですが、コロナ以降は引退、もしくはウェブに切り替えた人も多いです。今年はこのフェアやるのかしら…。

ここはヴィンテージフェアとアンティークフェアが合同で出店しています。(オーガナイザーさんは違うけど、同日に同じ会場でやっています)ヴィンテージの方は服やファッション系が多く、私もこちらで出店したことがあります。この50‘sのドレス、私の大好きなネットフリックスシリーズ、ミセス・メイゼルに出てきそうでかわいい〜

海辺の街へお出かけついでにヴィンテージマーケットも覗きます。むしろこのマーケットやフェアのある日にお出かけするのが私流。で、サクッと買い付けを済ませてあとは街散策してお出かけを楽しみます。

夏はディーラーさんたちも夏休みに入るので、マーケットは静かです。この日はフランスの義実家から帰ってきたその日に、いつもオンラインでしか売ってない好きなヴィンテージショップさんがポップアップするというので、空港から直行。久々の南ロンドン。ここのところずっとお買い物してなかったので買い物欲が爆発しました…。会場だったところはアンティークセンターの一棟。ここは昔所狭しとヴィンテージの陶器やらがアラジンの洞窟みたいに積み重ねてあったのですが…。すっかりなくなってしまいました。

まだあるっちゃある。もっとおしゃれに洗練されてます。

この辺りは若い世代が多くておしゃれなカフェもあるエリアなので、置いてある家具もおしゃれなミッドセンチュリーもの。空港からその足で買い物行くとか、我ながらフットワークに感心。

8月

海辺の街、ヘイスティングスへ。ヘイスティングスも1年に1回は訪れる好きな街。お出かけがてらアンティークセンターも覗きます。

ここのショップはまさにアラジンの洞窟並み。歩いただけで横にある陶器の塔が倒れそうでビクビクしながらも一応覗きます。

アリスものは買えなくてもとにかく写真に収める。アリスの侯爵夫人の操り人形?

こちらはロンドンのマーケットで見つけたディズニーのアリスの本! この時代のディズニーのアリスの本がまさに欲しかったので嬉しい。アリスグッズは日本にいた時から集めていましたが、キリがないので、この仕事を始めてからはアリスのヴィンテージとアンティークに限定しました。商品用にもアリスの古本、いくつか溜め込んでおります。今年お目見え予定です。

9月

こちらは売る方で参加した地元のカーブーツセール。カーブーツセールとは日本で言うフリマです。ここでも普通の人たちがいらなくなったものを売ってます。が、この会場はやたらアンティーク業者さんが多いのです。なのでバイヤーさんも多く訪れています。私は商品としては売りにくいものを売り尽くす予定で出店したんですが、とりあえず私物のカメラが売れてくれたので本当に良かった。

こちらは同じ地区にあるアンティークマーケット。月1で開かれており、私もフェアがなければ覗きに行っています。でもこのエリアはかなりポッシュな(高級な)エリアなので(有名映画俳優さんやセレブリティが住んでるらしい)、売ってるものも蚤の市な値段ではございません。なので私もほぼほぼ覗くだけ。むしろ売りたいのですが、青空市なので、ジュエリーを扱う私にはすぐ雨風になるイギリスの青空市では不向きなので見てるだけです。

一口にアンティークマーケットと言っても、ガラクタを売ってる蚤の市から、業者用大型マーケット、セレブやおしゃれピープルをターゲットとした洗練されたフェアまで様々です。こちらのマーケットはセレブターゲットのマーケットに出てる人たちもいるので、ディスプレイに凝ってらっしゃる方もいるので楽しい。

セレブたちにはフレンチアンティークが人気です。


さて、9月は休暇でベルギーに行ってきました! 休暇といえどもアンティークマーケットがあれば行くし、行ったら仕事をするのがトラベリング・マドレーヌです。こちらはアントワープの蚤の市。…まあ、買い付けとしてはハズレでした。笑 でも欲しかったディスプレイ用のガラスケースが買えたので大満足!

楽しかったのはこの後で、実は上の写真のメインのスクエアから伸びている通りに、ずーーっとマーケットが続いていたんです。マーケットというか、フリマ?勝手に出てきて売ってるんじゃない?というくらい、みんなあちこちで敷物ひいて好き勝手売ってる感じ。ゆるくて最高でした。業者さんはちらほらいる感じ。で、この通りにおしゃれなカフェや雑貨屋さん、ヴィンテージショップなどがあるから、通りで売ってる人を見ながらぶらぶらするのが最高でした。ロンドンでいうブリックレーンみたいな感じ。でも人はもっと少なくて快適でした。

こちらはブリュッセルの有名なジュドバル広場の蚤の市。大昔にここに来た時、かわいい服をありえない値段で買えて幸せでした。毎日やってるので、平日は不安でしたが、この日もかわいいものたくさん!

とはいえ、ここのメインは雑貨。雑貨は溜め込んでるくせに売りに出せておらず、保管場所がもうないので我慢です。陶器もかわいいのがたくさんで後ろ髪引かれるけど〜!と言いつつ、これはーーー!と思うものを発見したので買い付けてしまいました。結構大きいものを。肝心のジュエリーはなし。

黒猫グッズを集めてるのでめちゃくちゃ悩んだセット。
ヴィンテージのタンタン。タンタンは時代によっていろんなバージョンがあるので知識が必要。迂闊に手を出したら沼にハマりそう。
MademoiselleAncientの看板犬。

ベルギーで絶対に行きたかったヴィンテージショップが一つ。こちらのMademoiselleAncientは、ロンドンで同じフェアに出店していた方がオープンしたお店。フェアで一緒になった後にイギリスがEUを出たため、ヨーロッパの業者さんたちはイギリスでの商売にめっきりこなくなってしまいました。で、彼女は念願のお店をオープン。彼女は、スタイリッシュでしかも貴重なアンティークや古いヴィンテージの服を扱っていて(しかも良いお値段で!)、ロンドンのフェアで見た時からファンだったのでどうしてもこちらでお買い物したかったのです。突然の訪問、しかもフェアでも話したのは2、3回程度だったので私のことは覚えてないだろうな、と思ったんですが、覚えててくれて嬉しい! この後おすすめのレストランを教えてもらったのですが、これまた素晴らしくて最高の思い出になりました。

彼女のお店では素敵なアンティークリネンのエプロンを購入。リボンの先までレースになってるの、かわいい!

さてこの月は、下北沢にある超絶かわいいヴィンテージショップ、Charoll  Vintageのオーナーさんがいらしていて、ロンドンのマーケットや買い付けの後でもお茶などご一緒させていただいてたんですが、急にノリで、ブリストルのマーケット行こうよ! という話になり、急遽行ってきました。私も気になってたマーケットではあるのですが、電車代がどうにも高いしなあ〜(数日前だったので。イギリスでは前もって買う方が安くなります。)と思っていたところ、長距離バスが激安だったので、行っちゃえ〜!みたいなノリで決めました。

まあ、肝心な買い付けは私は全然ダメだったんですけどね! 😂 でもかわいいニットを買えたし、キャロルさんの方は良い買い付けができたようで良かった。その後、キャロルさんがバンクシーのファンということで、ブリストルのバンクシーアート巡りをしつつ買い付けもしつつ。この後ブリストルの街中のアンティークセンターで無事、私も少し買い付けすることができました。😂

アンティークセンターで見つけたかわいい缶のコレクション。

こちらはブリストルの大聖堂のすぐ近くにあるバンクシーのアート。ブリストルってバンクシーのアートの発祥の地だそうです。何回か来てるけど全然知りませんでした。

帰ってきたら、今度は大阪で委託させていただいているヴィンテージショップ、Lilaさんのオーナーさんが買い付けにいらしていて、キャロルさんと、その弟さん(ヴィンテージアンティーク大好き)と買い付け後にランチ。

ロンドンのマーケットで見つけた、なんだか味のある絵。

マーケット周辺は本当に何もなくて、(パブもしょぼい)バスでちょっと行ったところにある大きめの街でランチするのが恒例なんですが、喜んでいただけて良かった!

10月

この日は夏!?ってくらいいいお天気でした。

イギリスで見つけたピンクレディ。
思わず顔がゆるんじゃう、かわいい子猫の本。

良いお天気に誘われて、普段は出てないお友達のディーラーさんもちらほらいたのでおしゃべり。

いつも素敵なプリントを扱うお友達のお店。あの黒い子犬のオーナーさんのお店。わんこももう立派に大きくなってました。
良いお天気なのにご主人が遊んでくれなくて不貞腐れてるわんこ。アンティークマーケットにはワンコもたくさんいてウォッチングが楽しい。


11月

かわいい黒猫のペンダントトップを見つけました。チェーンを通す金具が王冠になってる! かわいい〜。私の家の上の階の方が黒猫を飼っていて、そのこが引越し以来ほぼ毎日きてくれるようになって以来、すっかり猫大好き人間になってしまった私。それ以来黒猫グッズを集めてしまうようになってしまいました。そのこも実は去年の9月に亡くなってしまい…。まだ悲しいです。家族でない私がこれだけ悲しいのだから、いざ迎え入れたらロスなんてどう耐えられるんだろう!と思うと踏み切れないでいます。(旅が多いのでどっちみち無理なんだけど。)

この月は、同業であるヴィンテージジュエリーショップ、Run  Rabbit  Run Vintageのオーナーさんが買い付けに来ていたので、私ともう一人、日本でヴィンテージジュエリーショップを経営しつつ本人はイギリスでバイヤーをしている方と、3人でイギリスヴィンテージジュエリーグループでディナー。別にジュエリーのことは話さないんだけど(もちろんちょっとはしますが)同年代でワイワイやってるのが楽しくて毎回楽しみ。私と違ってお二方は日本でバリバリやってらっしゃるので刺激になります。

Runさんのランチに釘付けのワンちゃん。

別日にRunさんと東ロンドンのヴィンテージフェアで買い付けの後ランチ。

買い付けはそこそこでしたが、フェアではかわいいピンクのニットを買えてご満悦。大好きなナタリー・レテの感じにちょっと似てるのもツボでした。

11月も末になるとマーケットは一斉にクリスマスムード。

なぜか気になった、巨大な…トレイ?かわいいカップルに惹かれて。


12月

またまたやってきました、チェルシーのフロックミー。今回は行く予定ではなかったんですが、お世話になってる大阪のLilaさんとこの後会う予定になり、じゃあ行くかとなりまして。フロックミーでは私も売るくらいですので、正直買い付けはあんまりしないのですが、今回は良い収穫があってご満悦。クリスマスショッピング時期でもあり、すごい人でした。

こちらのお店は私も大ファンなのですが、普段私が出店してるクラーケンウェルヴィンテージフェアでしか出店しておらず。自分が出店してる時は、ちらっと覗く時間はあっても買い物するには気が散るし時間もないしでゆっくり見れません。今回は特別キャンセルが出たということで、初めてチェルシーに出店したとのこと。初めてゆっくりお買い物できて、しかも素敵なドレスに巡り会えてラッキーでした。素敵なアンティークリネンから70年代のロマンティックなドレスなど、本当にセレクトが素敵なお店です。

さて、町の写真はありませんが、再びブライトンへ。海辺の街には春夏しか行かない、と決めてたんですが、ブライトンは個人経営のセレクトショップが多くてクリスマスショッピングも楽しいかな、と思い。買い付けする気はなかったですが、思いの外結構買い付けできました。こちらのプレートはギリギリまで迷ったアールデコのツバメプレート。ツバメモチーフに弱いのです。

というわけで、2023年の振り返りでした!

今後は毎月、買い付けの様子やフェアでの様子をお伝えできればな〜と思います! 買い付けたいけど無理だったアイテムなどもこちらでご紹介できればと思います。



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