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涙が出た引っ越しの日

今日は引っ越しの日だった。

引っ越しとはいっても、
私たちの場合は海外へ行く。
だから、基本的に大きな家電などは不用品として回収してもらったり、
物も極限までに捨てなければならなかったのね。

毎日毎日が、
物を捨てる作業。
これ、すごくしんどかった(-_-;)

引っ越し作業の途中、
お昼ご飯を買いに外に出たら、
小さな鳥が私の前を通過して、
きれいな声で鳴いていた。

それを見て、
ああ、この鳥はなにも背負っていないんだ。
身一つ、と思ったの。

一方の私は、
あれもこれも捨てられない。
たくさんの便利なものに囲まれて、
がんじがらめになっているのかもしれないねって。

今まで必死で働いてきて、
ある程度の給料も得て、
満足いく暮らしが送れている気がしていたけれど、

案外、
今まで働いていたのは物を得るためだったんだな。
その物を今回手放すということが、
今までやってきたことが
何もなくなるようで、捨てることがつらいんだな。

そんな風に感じて、
すごく泣けてきた💦

まさかの引っ越し途中に、
号泣。

怖かったんだ。
これまで一緒にいた家電がなくなり、
本当に何もなくなる。
今まで頑張ってきた証もなくなる。
もう前には戻れない、ということが。

だけどね、
ひとしきり泣いて、
少しすっきりした。

そこから空気が透明になった気がした。

あ、そうだ。
失ったことで、
すべて手放したことで、
ここからまっさらに始めていくんじゃないか。

あー、
社会人になってからの留学って、
いっぱいいっぱい重いものを背負ってきた分、
手放すのがきつすぎる。

怖さと潔さ、何度も何度も味わって。

だけど、
あの鳥みたいに
これから身軽に羽ばたきたい。
もう行くしかないから。

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