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圧倒的な自由の中にいた私。

※5年前のフィンランド旅行について書いています。

そり遊びで、楽しんでいたら

そろそろオーロラツアーも終わりの時間に。

だんだんと空は暗くなってきて、

雪まで降ってきた。

これは、オーロラは見られなそう。

そんな雰囲気でみんなちょっと

がっくりな様子。

だけど私は、

フィンランド風の小屋で

温まりながらみんなと食べて話して、

そり遊びまで楽しんで。

オーロラはどっちでもよかった。

明日の朝ならオーロラ見られるかも、と

みんな帰り道にも話し合っていて。

一部の人は、

明日の朝にオーロラをまた見に行くみたい。

だけど私は、辞めといた。

オーロラ見られなくても

満足すぎたから。


集合場所のホテルのロビーについて、

各自解散。

私は明日の朝、一緒にタクシーに乗る女性の

ホテルを聞いて、別れた。

もう夜中の12時過ぎ。

雪も降っていて、

すごく寒い。

ゲストハウスまでの道は

徒歩15分。

このロバニエミはとても治安がいいと

ガイドブックにも書いてある。

夜中でもそれは感じた。

結構明りもついているし、

車も往来しているから安心。

怪しい人がいるような様子もない。

ただただしんしんと

雪が降っている。

ざくざくという

足元から雪を踏みしめる音が響く。


すると、

「シャカシャカ」っていう

変な音が

すごく近くから聞こえてきた。

何??

何かの動物が近くにいるの?

っていう感じの、

弱弱しいけど

すごく近くから聞こえる音。

分からなくてしばらく

戸惑ったけれど、

途中で「あっ」と気が付く。

これって、

鼻の中が凍っていく音だ!

シャリシャリ、バリバリ。

これが、

面白いの!

鼻から息を吸うと、

また違う音がしたりしてね。

その音の違いを

楽しんでみたりしてた。

ふと、

そんなことをしている自分を

客観的に見てみた。

私、なんて一人旅を

楽しんでいるんだろう!

なんて

圧倒的な自由な中に

いるんだろう!

嬉しくて、

楽しくて、

子供みたいにワクワクしながら

笑顔で

ゲストハウスへ向かうのでした。


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