natsu108

2020年の9月に直腸がんと診断されました。そこから感じたこと、考えたことを中心に書き…

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2020年の9月に直腸がんと診断されました。そこから感じたこと、考えたことを中心に書き記していきます。40歳。1歳の娘がいます。

最近の記事

そういえば

と思うほどに書いてませんでした。 途中になると気になる内容なだけに。 元来の三日坊主が出てしまいましたが。 やるべき治療、手術を全て終えてもう少しで1年。 元気に過ごしてます。 娘との日々が楽しく毎日夢中です。

    • 14.入院と入院仲間

      その日から入院決定の電話をまつ日々となった。 少なくとも3週間はないとわかっていたので酵素風呂に通い楽しく朗らかに毎日を過ごした。 たまに電話がなるとどきっとしたし、電話が来ないで欲しいと思ってもいた。 酵素風呂だけでも良くなっているんじゃないかと思ってもいたが、やはり血便はあった。 3週間経つと両親も、旦那さんも 「連絡がこない。遅い」とやきもきしだした。私は全くそう感じてなかったし遅ければその分酵素風呂に通えるし、流れにまかせればよいと思っていたが、周りと当人の温度差を

      • 13.決断

        自分の中でも激しく揺れていた。 抗がん剤 放射線という化学療法。 詳しいことはわからないけど「身体に毒」というイメージが大きい。 辛いのか。痛いのか。そのあたりも未知数。 手術だけにすれば、未知なる事ではない。 でも、その後一生大変なのかもしれない。 当たり前だけど先生すらベストがわからないのだから。 すべては私に委ねられていた。 なんだか不思議だった。 体はとても元気で。 何一つ自覚症状はない。 それなのに大病しているらしいということ。 新たなでた抗がん剤という選択肢

        • 12.酵素風呂との出会い

          検査と治療のために断乳をしたとき助産院の助産師さんがわざわざ伝えにきてくれた。 「ごめんね。余計なことかもしれないけど、近くに酵素風呂があるんだけどすごくいいと思うんだよね。よければ調べて体験もやってるから行ってみたらどうかなぁ」 もちろん知っている助産師さんで信頼できる人なので先入観もなくその日にはすぐ体験予約をしてみた。 なんとなく女性が多くてエステ的な感じなのかなぁと思い行ってみた。 酵素風呂は、米糠を発酵させて熱をだしその中に砂風呂のように入ること(多分。詳しくは調

        そういえば

          11.新たな出会い

          私の決めなくてはいけないことは以下だった ・排便が大変になるけど手術一択 ・放射線で少しでも負担を減らしてから手術 どちらも未知数だった。 手術をしても意外と大丈夫かもしれない。 放射線をやってから手術をしても結局排便障害が残るかもしれない。 なかなか難しかった。 最初は化学療法でいいと思ったけど。 副作用。特に女性機能。 子供をはそこまで考えてはなかったものの、女性機能を失う可能性はやはり悲しかった。 授乳をやめなければならなかった事もなんとなくその気持ちを大きくさせ

          11.新たな出会い

          10.大事な日

          検査WEEKの最後の日。 私の病状がはっきりする日。 当たり前だけど緊張が高まった。 がんにおいて、転移の有無はとても大きなキーポイントだと思う。 もし転移してたら。 余命とか言われてしまうのか... ステージは何だろう。 と考えることすら怖くて。 そのことからは全力で目を背けた。 愛読していた運命を拓くでは、 マイナスに事を想像するとその方向に物事が動く。とあった。 確かに大きなショックは心に刻まれるし、その恐怖を拭う事をとても難しく、繰り返し考えてしまうことは実感し

          10.大事な日

          9.バイバイおっぱい

          検査の1週間が始まった。 日々の子育てもあり追われるように過ごした。 1日目は内視鏡検査と造影剤を使った検査 2日目はCT 3日目はついでの胃カメラにMRI 全ての日に禁飲食などの制限もあり頭の中はぱんぱんだった。 これらの事を「前向きに」こなすという事で精一杯だった。 でも。 余裕がなかったことに救われたとも思う。 1日目 内視鏡 造影剤レントゲン検査 午後の検査が終わるまで食事が取れなかった。 前日から食事制限をし、当日は下剤を飲んで全て出し切る。 そこから病

          9.バイバイおっぱい

          8.初診

          がんが発覚してからはじめて専門病院へ行くこととなった。 がん専門の病院へ行く。 その事だけで心が押し潰されそうでもあった。 でも本を読み積極的な気持ちを崩すまいと思えていた。 初診での目標はただひとつ。 先生に負けないこと 戦いではないけど「先生」と言う存在に臆せずいること。 対等に。普通に話すこと。 を心がけた。 旦那さんと父親も来てくれた。 娘と母も一緒にきた。 外で遊んだりして待っていてくれた。 娘が近くにいるだけで心強かった。 初診ではわかる事は少なく。 簡単

          7.運命を拓く

          家族に相談をした結果 「がん研有明病院」へ行くこととなった。 近くの大きな病院へ行くものかと思っていたけど、検査をした病院で希望の病院があるかを聞かれた。 「わからない」 と答え、先生の紹介に従う事にしていたが、父に話したところ直ぐにかかりつけのお医者さんに相談をしてくれたらしい。 祖父母からお世話になってる信頼している女医さん。 「築地もあるけど絶対有明よ!!」 の一声で名前は耳にしたことのあるそこへ行くこととなった。 それでもまだ自分が行くことが理解も納得も受

          7.運命を拓く

          6.前を向けた瞬間

          宣告された翌日は旦那さんも休みを取っていた。 旦那さんと離れられないほど精神的に不安定だった。 おそらく旦那さんも同じだった。 寝る前は何かに吸い込まれそうな精神になり、消えてしまいそうで怖い。 と泣きながら旦那さんにすがった。 何も浮かばず公園へ行った。 公園にいるときは少し楽だった。 きっと普通の家族に見えると思えたからだと思う。 トイレ以外は片時も離れなかった。 実家だったけど構わず家族3人でお風呂にまで入った。 そのぐらい1人になることが怖かった。 翌日は金曜

          6.前を向けた瞬間

          5.真っ白になる

          病院を出て直ぐに旦那さんにラインをした。 迎えにきて欲しい。と。 娘が抱っこ紐で寝てるからとそのまま歩いて来てくれた。 見慣れた景色の向こうから娘を抱いた旦那さんが見えた。 涙が止まらなかった。 旦那さんも何かを察しないわけがない。 「がんだって」 と、泣きながらやっと一言だけ絞り出した。 この展開だってドラマときっと同じ。 旦那さんも泣いた。 「絶対大丈夫だからな」と肩を抱いて励ましてくれた。 なんか果てしなかった。 赤ちゃんを抱っこするパパと。 号泣するママ。

          5.真っ白になる

          4.いきなりの宣告

          病院へつきいざ検査。 鎮静剤を使えば半分寝てる間に終わるけど授乳が数日できなくなる。 授乳をやめるのは嫌だったので鎮静剤なしでのぞんだ。 緊張したけど看護師さんが訳を知ると親身になってくれ励ましてくれた。 台に乗り検査スタート。 始まると直ぐに 「どこの病院でしたっけ」と、病院の事を聞いてきた。 おそらく直ぐに先生も分かったに違いない。 (直腸がんは、肛門から直ぐのところに出来るので検査して直ぐに分かる) 腸すべてを検査するのでじーっと終わるのをまった。 お腹が張ったり内

          4.いきなりの宣告

          3.どんな時でも「出会い」ってある

          1週間が経ちまた肛門科を訪れた。 前回とは全然違う心持ちで。 先生の診断は前回と変わらず。 痔ではなくポリープ寄りだと思う。 内視鏡検査を受けてきちんと調べた方がよい。 とのこと。 紹介状を書いてもらうと先生は 「この足で病院に行ってもいいと思う」 と言ってくれた。 当たり前に心がざわついた。 つまりは早く行ったほうがいいということ。 次なるステップは大腸内視鏡検査。 検査してポリープを取ればいい話。 取った組織を検査するのかもしれないけどそれが悪性とまではならな

          3.どんな時でも「出会い」ってある

          2.頑張りのピークだと思ってたことが全ての始まりだった

          憂鬱だけど、病院で診てもらって治せば良いことだ。 と言い聞かせてた。 思えば数ヶ月は血便について気にかかってた。でも間違いなく痔だと思ってた。検索したときに大腸がんの事もあると記載があっても症状がほぼ当てはまらないし何より健康優良児なものでまったく可能性は考えてなかった。 嫌でも薬なり最悪は手術とかも書いてあるけど、そこまではレアケースだろうし。 がんばれ私。 と思ってた。 病院は吉祥寺だったし娘を預けての外出は目的を抜かせばたまには悪くない。 終わったらちょっとお茶でも

          2.頑張りのピークだと思ってたことが全ての始まりだった

          1.病が発覚するきっかけってそんなもの

          2019年の8月の終わりのこと。 お盆に家族旅行(私の実家の両親や姉たちと)に行くので実家に帰っていたところ、送り迎えをしてくれた旦那さんがぎっくり腰になり迎えに来れない事になってしまい思ったよりも帰省が伸びてしまい。 そこで気になってたので病院へ行く事を決意! 妊娠中からひどい便秘に悩まされ。 それまで便秘には縁がなかったので薬をのんで出産までは凌いだ。 が、産後も授乳で水分不足が慢性化。 便秘は治らずでいたらある時から血便がでるようになってしまってたのでした。 つい

          1.病が発覚するきっかけってそんなもの

          はじめましてのご挨拶

          2019年の9月に直腸がんと診断されました。 そこからとても多くのことを学び考えるきっかけになったので、もしこの事について悩み迷ってる人がいたら何かの役に立つのではないかと思い書き記していきたいと思いました。 診断を受けたときは39歳。 現在は40歳で私にとっては可愛すぎる1歳の娘がいます。 始めはとてもショッキングな出来事だったけど、病を通して人生に対する考え方、過ごし方、毎日の見え方....何もかもが変わり、今ではこうなってよかったというか、色んなことに気がつけな

          はじめましてのご挨拶