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2.頑張りのピークだと思ってたことが全ての始まりだった


憂鬱だけど、病院で診てもらって治せば良いことだ。
と言い聞かせてた。
思えば数ヶ月は血便について気にかかってた。でも間違いなく痔だと思ってた。検索したときに大腸がんの事もあると記載があっても症状がほぼ当てはまらないし何より健康優良児なものでまったく可能性は考えてなかった。

嫌でも薬なり最悪は手術とかも書いてあるけど、そこまではレアケースだろうし。
がんばれ私。
と思ってた。

病院は吉祥寺だったし娘を預けての外出は目的を抜かせばたまには悪くない。
終わったらちょっとお茶でもして買い物でもしようかな。

そんなふうに思ってた。

病院へ行くと予約制だけあり診察はスムーズ。
憂いてた診察もまぁ婦人科検診よりは苦痛ではなかった。
女医さんだったのもあるし、とても感じの良い女医さんだったと記憶してる。


診察を終えると


痔というよりはポリープ寄りな気がする。
小さなお子さんがいて授乳してるのよね。
そうなると授乳をやめてもらわないといけないから...
今日は血液検査をして痔の薬も一応出すからまた来週来てください。


と言うようなことを言われたと思う。


個人的には「授乳をやめる」ということに大きなショックを受け、また痔ではないかもしれないと言うことにも混乱していた。
1歳を迎えたばかりの娘。
2人目を考えてはなかったので気が済むまで授乳したいな。
言葉がわかるまでは授乳しようと思ってた。

でも、自分の本意ではないのに授乳をやめるなんて思ってもいなかったこと。
そのことが自分でもびっくりするほどとてつもなくショックだった。

今思うとその先生は最初からわかっていたような気がする。
だから先を見越して言ってくれたのかなと。
実際ポリープだけだったら授乳をやめなくても済んだので。
(大腸内視鏡のときに鎮静剤などを使わないことが条件)

昔から健康だけが取り柄なタイプでまさかまさかの出来事にパニックになってた気がする。


この診察が終わればちょっとした憂鬱から解放される。
と思っていたら、これが全ての始まりだった。

帰りに母に電話で「ちょっと嫌な事言われちゃったんだ」と切り出したことを鮮明に覚えてる。
エキナカでみんなの夕飯のお弁当を買った事も覚えてる。


混乱してた。


と言うのが1番しっくり。

どうか痔でありますように。
痔の薬でピタッとなおりますように。

痔になったことを憂いてたはずなのに
痔でありたいと思いながら帰った。


本当に人間て気の持ちようだと思う。

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