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年末詣と図書館訪問&札幌における歩きタバコについての考察

最近、図書館で借りた本を読むことにハマっていて、今月だけで10冊近くの本を読んでいる。
土曜日の昨日、本を探しに札幌市で一番規模の大きい中央図書館へと出かけた。

札幌市中央図書館は市電の「中央図書館前」電停から徒歩1分ほどの場所にあり、公共交通でのアクセスは極めて良い。
しかしながら、この電停は地下鉄駅からはやや離れたところにあるので、移動に時間がかかるのは否めない。

今回はより早くアクセスできないかと、地下鉄南北線の「幌平橋」駅で地下鉄を降り、「静修学園前」電停で市電に乗り換えて行くことにした。

市電には、「西4丁目」や「狸小路」「すすきの」など、地下鉄と乗り換えができる電停がいくつかあるのだが、その中でも「静修学園前」が最も「中央図書館前」から近いので、移動時間を短縮できるのでは?と思ったからだ。

幌平橋から静修学園前までの道は、酷く凍結している。
最近の札幌は、気温が低いにもかかわらず雪がほとんど降らないので、歩道が凍結して危険極まりない状況だ。

途中、タクシーが停止線で止まらずに、そのまま進んでいくのを目にした。
見てみると、ドライバーは年金世代の爺さんといったところだろうか?

札幌は、若い男性や女性のドライバーが極めて少なく、だいたいの運転手が爺さんである。
札幌の運転マナーというのは老若男女問わず酷い上に、高齢者ドライバーとなれば認知能力の低下などで、運転技術が劣化しつつあるから、その運転の粗さは言うまでもない。

さりげなく運転手に「止まれよ」と合図しておいたが、全く持って気づいていない。
当人からすれば、停止線があってもなくても同じなんだろう。
全く、こういう「法やルールに無頓着」なのを「大らか」と表現するのはやめてもらいものだ。
(主に、北海道や道民を好意的に表現するメディアに対して)

粗暴な運転に気分を害されたが、気を取り直して市電に乗り込む。
静修学園前から10分ほどで、中央図書館前に到着。
わざわざ面倒な乗り換えまでしたのに、短縮効果は期待していたほどではなかった。

中央図書館前電停付近

中央図書館前の電停付近は、閑静な住宅地になっている。
落ち着いた雰囲気だが、積雪の少ないエリアのため、歩道が凍結していて歩きづらかった。

今日(24日)行った北区の百合が原と比べると、積雪量は同じ市とは思えないほどに異なっている。

やはり、冬と言えば「雪」だろう。ましてや札幌なら尚更のことだ。
それなのに、大雪が降っているのは留萌や岩見沢だけで、札幌は全然雪が降っていない。

積雪が少ないと、自動車は夏場と同様に調子に乗ってスピードを出す。
歩行者はそんな危険な自動車や、凍結した歩道に怯えながらの移動を強いられることになる。
雪さえ降れば、流石の道民も物理的に速度が出せなくなる。
もはや交通法規という概念に欠けた当地においては、雪こそが正義である。

中央図書館で、借りたい本を探す。
この図書館に来るのは今回が3回目なので、段々と勝手が分かってくる。

初めは大きいと思っていたこの図書館も、昨年(2022年)まで通っていた大学の図書館と比べると、実際はそれほどでもないなと感じてきた。
今、大学の図書館が使い放題ならなあと思わずにはいられない。

1時間ほど滞在し、3冊本を借りた。

その後は、市電で「行啓通」まで移動し、徒歩で札幌護国神社に向かう。

1月1日に、初詣で訪れた神社だ。
今年は仕事を中心に、1月の時点では想像もしないような1年になったので、感謝の意を込めて年末詣をすることにした。
初詣の時は、行列ができている神社も、年末は人っ子一人いなかった。

ところで、この日はやけに歩きタバコをしている人が多かったように思う。
北海道は喫煙率が47都道府県トップであり、特に女性の喫煙率が非常に高いことで知られる。
私の近所でも、喫煙所でも何でもない場所で不意にタバコに火をつける人を頻繁に見かける。

以前住んでいた神奈川の川崎にも、歩きタバコは普通にいた。
特に川崎の東側になると、タバコを咥えながら歩いている人がよくいたものだ。
しかし、川崎と札幌との大きな違いは、歩きタバコをしている人の「属性」にある。
川崎の場合、だいたいが中高年以上の男性だが、札幌の場合、老若男女が歩きタバコをしている。

この事実が意味しているのは、札幌において、歩きタバコを「非常識なこと」と認識している属性が、川崎と比べかなり狭まっているということだ。
つまり、いくら治安の悪いと言われる川崎とはいえ、中高年や高齢者男性を除けば、歩きタバコはしてはならないことを理解している人が多い。
だからこそ、歩きタバコをする人の大多数が、中高年以上の男性という結果になる。

しかしながら、札幌では若者も年寄りも、男性も女性も歩きタバコをする。
これはすなわち、歩きタバコがいけないことであるという常識が、まだほとんど浸透していないことを示唆しているのではないだろうか。

先述の通り、北海道は女性の喫煙率の高い地域であるから、歩きタバコをする女性が他都府県と比べ多くなりやすい土壌はある。
とはいえ、北海道の喫煙率が万年トップであり、その座を他県に譲る気配がないという事実そのものが、喫煙に関する人々の考え方が遅れていることを意味するだろう。

最近、大通公園に喫煙所が設置されたように、北海道では喫煙者を「排除できない対象」と捉え、彼らに迎合するような政策が目立つ。
これでは、北海道における反受動喫煙、反歩きタバコの狼煙が上がるはずもなく、北海道と「内地」とのはこれからも広がるばかりだろう。

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