見出し画像

【完全版】素人が企業の疫学専門家になりたいと思った時に読むノート

割引あり

ブラック企業の社畜が大手外資グローバルチームの疫学専門家に転生!

このnoteはこんな人たちに向けて書いています。

  • これから企業の疫学専門家になることを目指して疫学を勉強し始める

  • 既に企業以外の場所で疫学の仕事をしており、企業に転職したい

  • 疫学専門家ではないけれど企業で働いており、疫学に関するプロジェクトに関わる必要がある

この記事は『実際に大手外資の疫学専門家グローバルチームで働く私が、企業の疫学専門家になるために必要なことを、学ぶべきこと、読むべき本、進学すべき大学院、企業でのポジションの取り方、給与水準、パフォーマンスの出し方など、ありとあらゆる角度から約4万字を費やして完全解説』した記事です。


いま、ヘルスケア業界はリアルワールドデータの大ブームが起きています。

例えば、戦略コンサルのマッキンゼーもリアルワールドデータに関するレポートを出版するほどです。


リアルワールドデータに関連するポジションも人材市場において高騰しており、製薬に限らずシンクタンクやコンサルなど、ヘルスケアを取り巻く業界全体において高待遇で専門家が迎えられています

そして、そのリアルワールドデータの専門家こそ、まさにこのnoteで紹介する疫学という学問分野の専門家なのです。


このnoteは、そんなリアルワールドデータの世界で活躍したいと考える方々に向けて、「専門性ゼロの段階からどうやって企業の疫学専門家のポジションをゲットするか」ということを解説します。

私自身が未経験から2年間で外資系企業の疫学専門家になるまでに積み重ねた経験、ノウハウの全てをお伝えするつもりで書き綴りました。


「これを読めば、企業の疫学専門家になるために必要な知識は全て揃う」

その気合いで、私のノウハウを全てお伝えします。


具体的には、以下のような内容をお伝えします。

  • 初心者が2年間で企業の疫学専門家になるための道筋

  • 具体的に”どんな参考書を使って”、”どの組織で”、”どれだけ”勉強すれば良いのか

  • 薬剤疫学を学ぶ上でおすすめの大学院

  • 素人だった2年間で企業の疫学専門家になるために行った学習法

  • 企業の疫学専門家としてのポジションをとるためのテクニック

  • 私の実際の就活体験

  • 業界別の疫学専門家の給与水準と私の実際の給与推移

  • 企業の疫学専門家になった後にパフォーマンスを出すために気をつけるべきこと


自己紹介

私は、外資系製薬企業のグローバルチーム、および国立大学で働く疫学専門家です。

2018年まで、私はなんの専門性もないただの社畜でした。
朝7時から遅い時は夜中まで働き、上司から罵倒される日々を送っていました。
そんな中で「このままではいけない、強く生きるためには専門性だ」と決意し、大学院の修士課程に進学することにしました。

そこで選んだ研究室が、リアルワールドデータを使って医学の有効性や安全性を検証する研究を行っていた研究室です。


その研究室の修士課程の学生として2年間で疫学専門家としてのトレーニングを積み、卒後に外資系製薬企業の疫学専門家としてのポジションをゲットしました。
「ただの社畜だった私が、産まれたてと言えど一つの分野の専門家になれたのだ、それもたった2年で」と感激したことを覚えています。

いまでは社畜時代と比べて年収は5倍になり、残業は一切なし、穏やかな職場で自分の専門に集中できる日々を送っています。おかげで、親の生活を良くするためにしてやれることが圧倒的に増えました。加えて、一度は諦めたアカデミアの研究者というポジションも副業してゲットすることができました。また最初に入社した会社を含めて、これまで疫学専門家として5つの外資系企業の採用面接を受けていますが、そのすべてで採用を頂き、年収500万アップのオファーを3度頂戴しています


これらはすべて、「疫学専門家になる」と志して2年間に積み上げた工夫で掴み取ったものです。

この2年間は早朝から深夜まで勉強し、「なんで自分はこんなにバカなんだ」と悔しさを噛み締める日々でしたが、それでも「ここで頑張らなければ、また無能の社畜に逆戻りだ」と覚悟を決め、「絶対に2年で疫学専門家になってやるんだ」という気持ちで行動していました。


しかし、企業の疫学専門家というキャリアは需要は超高いけれど前例が少なく、「どうやったら企業の疫学専門家になれるのか」ということを十分に伝える情報はありませんでした

それは、今も変わりません。

だからこそ、「私と同じように、短期間のトレーニングで企業の疫学専門家になって新たな人生に進みたい」と思っている方にもノウハウを届けたいと思い、私のような”素人が””2年という短期間で”、企業の疫学専門家になるために必要な全てを、できるだけ詳細かつ具体的に書きました。

企業の疫学専門家の仕事を知り、大学院を選び、必要な専門性を学び、そして企業のポジションをゲットし、働く中でパフォーマンスを発揮する

そのような企業の疫学専門家として社会に貢献するための一連の流れについて、このnoteを読めばすべて学ぶことができるようにしています。


目次は次の通り。

①基礎編:企業の疫学専門家とは
②修行編:専門性を身につけよう
③就活編:ポジションをゲットしよう
④勤務開始後編:パフォーマンスを発揮する土台を整えよう

それぞれの編はさらに詳細なセクションに分かれ、全体で4万字以上を費やした「総集編」です。



どうかこのnoteが疫学専門家としての一歩を踏み出そうとしている皆さんの新しい人生を後押しするものになることを、願っております。


こちらは購入者様の声を一部紹介させてて頂きます。


私が社畜から疫学専門家への転生を決意した理由

私は学部卒業後に何の変哲もない企業に就職しました。東京のキラキラした会社で働くエリートサラリーマンからしたら、きっと一生名前を聞くこともないような企業です。

あの数年間は私にとっての地獄でした。
朝の7:30には職場にいき、遅い時は22時まで勤務。入職して1年した頃にとあるお局に目をつけられて、そこからイジメられる日々が続きました。朝起きると布団から出るのが怖くてしかたなく、「大丈夫だ、がんばれがんばれ!」と自分を奮い立たせながら職場に向かっていました。

でも、半年もすればそんな毎日に限界がきます。
「もう無理だ、逃げちゃおうかな、このまま布団で寝てしまおう」、気づけば私はそう考えるように。


どうすればこのクソみたいな生活を変えられるのか。
そう考えていた折に、大好きな漫画のハンターハンターで、こんなセリフにで出会ったのです。

偽るなよ、専門家(スペシャリスト)だろ

ハンターハンター 第345話「署名」より引用

ちなみにフルのセリフは以下の通り。

偽るなよ、専門家(スペシャリスト)だろ? 元々お前らがハンターになったのも今回の旅のため。各々が過酷な未知の環境に必要な特殊技能を備えている

ハンターハンター 第345話「署名」より引用

超かっこよくないですか?
どこがかっこいいか解説しましょう!

まず、専門家と書いてスペシャリスト!「私もI'm a specialistって言いたい!」と思いますよね、ね?
そして「過酷な未知の環境に必要な特殊技能」、欲しい、私も欲しい。

このセリフを読んだ私は思ったのです、「そうか、強く生きるには専門性なんだ」、「私もスペシャリストになろう」


そう思ったはいいものの、問題は「何のスペシャリストになるのか」ということですね。スペシャリストになれれば何でも良かったのですが、とりあえず大学の学部時代から馴染みのあった公衆衛生をもう少し学んでみようと思い(学部がヘルスサイエンスを学ぶところだったので)、東京大学の公衆衛生大学院に進学することにしました。

公衆衛生大学院では疫学、生物統計学、医療政策、健康教育、医療倫理など社会と健康を取りまく学問を広く学ぶのですが、その中で私がもっとも興味を惹かれたのが疫学です。ただ、これも純粋に疫学という学問に惹かれたというよりも、「ドメイン分野の専門家よりも、疫学や統計学といったメソドロジー分野の専門家になった方が場所を選ばず活躍できるチャンスがあるだろう」という邪な気持ちからです。

そして疫学を学ぶ中で、このnoteでも解説する企業の疫学専門家がアツいということを知り(需要に対して供給が圧倒的に追いついておらず、短期間でキャリアを昇ることができる)、その職に就くことを決めたのでした。
ちなみに疫学専門家の働き場所は大きく大学と企業の二つに分かれるのですが、私は迷うことなく企業を選んでしました。前向きな理由としては外資企業の所属することで欧米の疫学専門家から学び、グローバルに働くチャンスを手にしたかったから。後ろ向きな理由としては親を経済的に支援するだけの経済力が必要だったからです。


ここまで読んでいただくと「コイツめっちゃ邪な気持ちで専門家になっってるじゃーねーか」と思う方もいるかもしれません。

はい、仰る通りです。

私は真剣に邪な気持ちで、企業の疫学専門家になることを目指していました。でも、それは決して適当な気持ちではなく、「人生を変えたい」という一心で学びに取り組み、結果的に修士課程の2年間で5本の筆頭英語論文を執筆し、そしてこれまでに疫学専門家として採用面接を受けた5社全ての企業において採用を頂いています。

この邪な気持ちがあったおかげで、今では疫学という自分で誇ることのできる専門性ができ、また経済的にも豊かになったおかげで親にも仕送りすることができるようになりました。

だから私は思うのです。

専門家として責任感を持って働けるのであれば、専門家を目指す動機などなんだって良いのだ。金を稼ぎたいだろうが、モテたいだろうが、友達に自慢したいだろうが、学びに真剣になれるのであれば動機などどうでも良いと心から思っています。


だから私は、このnoteを書くことにしました。

私が素人から2年間で疫学という分野の専門家になったように、いま打ちひしがれる日々をおくる誰かが専門家になることで人生を変えることができるかもしれない。

そんな可能性の一つとして、企業の疫学専門家になるために必要な全てをお伝えしたいと思っています。


それでは、企業の疫学専門家という一つのスペシャリストキャリアに可能性を感じてくださる方は、どうぞこちらからお進みください。

ここから先は

38,447字 / 23画像

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?