フランスに行って不食者になりたくなった話(3)
ホテルの部屋に戻り、ベッドに入って2時間後。
息ができないほどの胃痛で目が覚めました。
胃がムカムカというレベルではなく、胃炎の症状です。
胃の後ろ側、背中の方まで痛くなるやつ。
夫を起こさないようにそーっと何度もトイレに行き、脂肪が溶ければと熱いお茶を飲んでみたけど、そのせいで余計に胃が痛くなり。体の右側を下にして横になるといいって聞いたことがあるけど、どんな姿勢でも苦しい。
青アザになるほどみぞおちを親指でぐーっと押し、もだえ苦しみながら思いました。
もう動物性脂肪は食べたくない。
もう一生アボカドとかフルーツだけでいい。
早くカリフォルニアに帰りたい。
ベジタリアンになろう。
いや、ヴィーガンになろう。
いや、もう不食者になりたい。
「不食者」という言葉は、お気楽不食者CHIKOTOさんの記事を読んで初めて知ったのでした。「人間は食事をしないと死んじゃう」という思い込みから自分を解放するというアイデア、すごく魅力的だなあと常々思っていました。
過去に仕事のストレスで胃炎に苦しんだ経験があるので、今回の胃痛は「ああこれ、久しぶりのやつ…!」という感じで、しばらく待てば治まることは分かっていました。だから不安はなかったけど、久々に苦しかった(涙)
胃袋よ、無理させてごめん。
ホテルに戻るまで耐えてくれてありがとうね。
レストランでこの状態にならなくて本当によかった。
鉄の胃袋を持つ夫はスヤスヤ寝てる。よかった。
胃さん、腸さん、本当にいつもありがとう。ありがとう。ありがとう…
こんな時こそポジティブシンキングが大事だと思い、ありがとうと言いながら胃をさすっているうちに眠りに落ちました。
翌朝、さすがの夫も「もうバターはいいや…」と。
ヴィーガンボウルとトマトジュースのランチ。
夕食はパス。
そしてパリ最終日。
昼も夜もなんとかして動物性の油を避けました。
食べたい時に
食べたい物を
食べたい量だけ食べる。
意外と難しいんですよね~
でも決めました。
今回の旅行をもって「無理して食べる」を卒業します。
「胃腸が嫌がっても舌と脳が欲する物を食べる」
これの仕納めとしてパリは最高の場所でした。
フランスに行って不食者になりたくなった話1~3、
読んでくれてありがとう😊
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